NEC は、ビッグデータに混在する多数の規則性を発見する「異種混合学習技術」において、超大規模データの高速・高精度な分析を実現したと発表した。

同社は、2012年に高精度のビッグデータ分析が可能な「異種混合学習技術」を独自に開発。同技術は、ビッグデータに混在する規則性を発見すると共に、発見した規則性を複数のシンプルな式に分解し、分析したい状況に応じて因子を組み合わせることで、高度な予測や判別を可能とする。

今回の技術強化では、高度なノウハウを持つデータ分析技術者が手動で行っていた「データの場合分け」と「因子の組み合わせ」のプロセスを自動化。流通分野での数百万種類の商品の売上予測やエネルギー需要予測など、人手では限界があった多様な条件を組み合わせたデータ分析を実現する。

「データの場合分け」と「因子の組み合わせ」のプロセスを自動化
「データの場合分け」と「因子の組み合わせ」のプロセスを自動化

条件に応じて最適な因子の組み合わせを行う
条件に応じて最適な因子の組み合わせを行う

NEC は今回の成果を、6月21日〜26日に中国・北京で開催される機械学習に関する国際会議「The 31th International Conference on Machine Learning」で発表する。