ニワンゴは、「ニコニコ動画(ニコ動)」や「ニコニコ生放送(ニコ生)」を含む同社のコンテンツ配信サービス「niconico」がサイバー攻撃を受け、複数の niconico アカウントで不正ログインが行われたと発表した。ただし、被害を受けたアカウント数といった攻撃規模や、攻撃の行われた時期などの情報は明らかにしていない。

ニコ動/ニコ生の「niconico」に不正ログイン攻撃、規模や被害状況は不明
不正ログイン攻撃を
niconico トップページで公表

同社が調査したところ、niconico でメールアドレスやパスワードなどの情報流出はなく、攻撃には各ユーザーが他サービスで利用しているメールアドレス/パスワードと同じものが使われていたという。つまり、外部で盗まれたと考えられる ID やパスワードをもとにしたアクセス(リスト型攻撃)が行われたとしている。複数のサービスで同じパスワードなどを使い回ししているとセキュリティが破られる危険性が高まるため、ニワンゴは niconico アカウントの他サービス用の ID/パスワードを異なるものに変更するよう呼びかけた。

なお、niconico で第三者に不正ログインされると、ニコニコポイントの利用、登録メールアドレスやパスワードの変更、動画やコメントなどの投稿、公開範囲を限定している登録情報の閲覧(性別、生年月日など)といった被害を受けるおそれがある。実際の被害が発生したかどうかについて、ニワンゴは公表していない。