また、すでに OSS として公開している SDN コントローラ「Ryu SDN Framework」を活用した、SDN スイッチのテストセンターを設立する。
OpenFlowスイッチのテストセンター |
なお、6月11日からの「Interop Tokyo 2014」で、Lagopus の通信性能やインターオペラビリティをアピールするデモを展示する予定。
ネットワークを迅速に構築したり、柔軟に機能を追加するには、これまで専用 LSI によりハードウェアで実現されてきたネットワーク機能をソフトウェア化する、SDN や NFV が注目されている。
SDN はデータセンターを中心に導入が始まっているが、SDN の利点を広域ネットワークにも適用する機運が高まっており、SDN を構成するコントローラとスイッチには、多様な機能と、高い通信性能の両面が求められる。
SDN スイッチは、未来ねっと研究所が総務省の委託研究「ネットワーク仮想化技術の研究開発」の O3 プロジェクトに参画し、研究開発を進めており、2013年12月に 10Gbps の通信性能のある SDN ソフトウェアスイッチ、Lagopus のプロトタイプ開発に成功している。
「Lagopus」の適用領域 |
一方、SDN コントローラは、NTT 研究所で2012年にソフトウェアイノベーションセンタ(SIC)が「Ryu SDN Framework」を OSS として公開、以降、機能拡張を行ってきた。具体的には、SDN の代表的な仕様である OpenFlow 対応のみならず、従来からあるネットワーク機器との連携に必要なプロトコルにも対応した。
未来研と SIC は、SDN に関する開発者と利用者の連携の場として、今回、新たに Lagopus を OSS として公開するとともに、OpenFlow スイッチのテストセンターを設立する。