米国では Google Glass が一般に向けて発売された。だがその販売価格は1,500ドル(約15万円)。ベータ版製品の対価としては、二の足を踏む金額だ。

そんななか、英国ロンドン在住の発明家 Shed Simove さんは、本家 Google の Google Glass よりずっと安価なグラス(コップ)「Google Glass」の開発に成功。現在、kickstarter で出資者を募集している。すでに目標金額の調達に成功しており、7月下旬から販売を開始する予定だ。これなら、より多くの人が購入可能だろう。

Google ロゴの入ったグラス(コップ)「Google Glass」
Shed Simove さんが開発に成功した「Google Glass」

「Google Glass」は、Google ロゴの入ったグラス。本家 Google の「Google Glass」とは異なり、高解像度ディスプレイも5メガピクセルのカメラも搭載されていない。だが、テーブルの上に置くだけで、“最先端の技術を利用している”気分を味わうことができる。恋人と二人でこのグラスを傾ければ、“ナーディー”な雰囲気を演出することも可能だ(多分)。

コンピューターの隣に置いても、まったく違和感を感じさせないデザイン
コンピューターの隣に置いても、まったく違和感を感じさせないナーディーなデザイン

開発者の Simove さんによれば、Google Glass の仕様はとても“オープン”。プロプライエタリなグラスとは異なり、ほぼすべての飲料との互換性が保証されている。このため水はもちろん、コーラであっても、思う存分注ぐことができる。

Google Glass には水はもちろん
Google Glass には水はもちろんのこと

コーラだって、思う存分注ぐことができる!
コーラだって、思う存分注ぐことができる!

「Google Glass」には、3つのバージョンが存在する。 「I'm Feeling Lucky」バージョンと、「Search For Beverage」バージョン。それに、自分や友達の名前を入れた「Personalized(パーソナライズド)」バージョンだ。

Google Glass の「Search For Beverage」バージョン
Google Glass の「Search For Beverage」バージョン

自分や友達の名前を入れた「Personalised(パーソナライズド)」バージョン
自分や友達の名前を入れた「Personalised(パーソナライズド)」バージョン

「Personalised(パーソナライズド)」バージョンは、贈りものなどにぴったりだという。ただし、グラスから個人情報が流出する恐れがあるので、利用には十分注意する必要がある。

やはり、「パーソナライズド」には、メリットとデメリットの両面があるようだ
やはり、「パーソナライズド」には、メリットとデメリットの両面があるようだ

「Google Glass」の価格は40ポンド(約6,800円)前後、「Personalised(パーソナライズド)」バージョンは50ポンド(約8,540円)程度になる見込みだ。

「Google Glass」は、保護ボックスに梱包されて発送される
「Google Glass」と、発送時に使用される保護ボックス