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「キトラに触れる!」を東京国立博物館で開催 (出典:奈文研) |
このイベントは、キトラ古墳と高松塚古墳の壁画の高精細画像、赤外線撮影した画像、テラヘルツ波でスキャンした壁画断面の画像をタッチパネル付き42インチ モニターとタブレットで紹介するもの。
高精細画像は、壁面全体から細かいところまで自由に拡大可能なため、まるで壁画に触れて近づいて見るような楽しみ方ができる。赤外線による画像は、土で覆われて見えにくくなっている壁画の輪郭線が明瞭に見られるそうだ。
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壁画に顔を寄せるかのような高精細画像 |
また、周波数が 0.1THz から 10THz 程度の電磁波であるテラヘルツ波は X 線と同じように物質の内部構造を調べられるが、X 線が苦手とする壁画の薄い漆喰層の断面も画像として確認できる。
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赤外線とテラヘルツ波による画像 |
なお、「キトラ古墳壁画」では、キトラ古墳の極彩色壁画「四神」のうち「白虎」「玄武」「朱雀」と、「十二支」のうち「子」「丑」を展示する。壁画が明日香村以外で公開されるのはこれが初めてという。