情報セキュリティの米国 SafeNet は、全世界のデータ漏洩の深刻度を指標化した Web サイト「SafeNet Breach Level Index」(BLI)を開設した。企業などの発表内容を基に作成した、データ漏洩の深刻度ランキングを公開している。

セーフネットがデータ漏洩の深刻度を指標化したサイトを開設
「SafeNet Breach Level Index」Web サイト

Breach Level Index では、データ漏洩について、市場分析会社の IT-Harvest と共同で作成したデータ漏洩の深刻度を判定するアルゴリズムを使い、顧客情報の漏洩や焼失などの「危険な」データ漏洩から、暗号化されて犯罪集団に解読される可能性が低いデータ漏洩のような「比較的安全な」データ漏洩まで、深刻度によりスコアが付けられている。

2013年中には、少なくとも1,000件のデータ漏洩が発生し、5億7,500万件以上のデータ記録が消失または盗難にあったという。しかし、データ漏洩の44%については、漏洩されたデータ件数が公開されていないため、データ数はこれより多い可能性が高い。

データ漏洩の種類としては、「悪意ある部外者」が57%、「事故による紛失」が27%、「悪意ある内部者」が13%、「政治的ハッカー」が2%、「国家的支援による活動」が1%未満だという。