同センターは、X 線自由電子レーザー(XFEL)を使う実験施設「SACLA(SPring-8 Angstrom Compact Free Electron Laser)」で得られるデータの解析に京の利用を計画。京とアプリケーション互換性のある PRIMEHPC FX10 を、解析ソフトウェアの開発や詳細解析の事前作業などに活用し、ナノ物質の構造解析にかかる時間の大幅な短縮を目指す。
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SACLA (出典:理化学研究所) |
同システムは、PRIMEHPC FX10 による計算ノードを中心として、ログイン ノード/管理サーバー群、管理サーバー共有ディスク、ローカル/グローバル ファイル システムなどで構成。計算ノードは4ラックの PRIMEHPC FX10 で384ノードとし、90.8TFLOPS の理論演算性能を実現する。総メモリー サイズは 12TB、ストレージ容量は 600TB。演算性能は東京大学物性研究所の導入したシステムと同等だが、SACLA から得られる実験データが1実験当たり最大 100TB に達するほど膨大なため、東京大学物性研の 129.6TB に比べ5倍弱もある。
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PRIMEHPC FX10 (出典:富士通) |