本気?月面に故人の遺灰を送る宇宙葬サービス「月面供養」、日本で募集開始
宇宙船で月に遺灰を運ぶサービス、本気なのかなあ

Elysium Space(エリジウムスペース)は月面へ遺灰を送る宇宙葬サービス「月面供養」を日本で開始すると発表した。12月8〜10日に東京ビッグサイトで開催予定の「エンディング産業展2015」に出展するそう。

エリジウムスペースは元NASA(米国航空宇宙局)の技術者であるトマ・シベによって、サンフランシスコに2013年に設立。NASA宇宙飛行士など宇宙の専門家と、葬儀業界の専門家のチームにより、世界で最も低価格で高品質なサービスを提供しているという。

2013年から日本でも遺灰を地球の周回軌道に乗せ、最後は大気圏に再突入させて燃え尽きさせる宇宙葬サービス「流れ星供養」の受け付けを開始。これまでに日米あわせて約50人からの申し込みがあったとする。

流星になりたい人向けのサービスも
流星になりたい人向けのサービスも

今回はさらに月着陸船で月面へ直径2mmのマイクロチューブ1本分の遺灰をカプセルに入れて送り、安置する宇宙葬サービスを企画した。最初の実施は、2017年後半を予定しているそう。民間ロケット打ち上げ会社である米国のAstrobotic Technology(アストロボティック)と契約しており、米国内の発射場から飛ばす予定。

月着陸船はこれ
月着陸船はこれ

料金は120万円。郵送で届くカプセルに遺灰を収めそちらをエリジウムスペースに返送すると月着陸船の内部に格納するとしている。

カプセルはこれ
カプセルはこれ

月に墓を建てる。技術上の実現性や信頼性、事業上の収益性などを考えるよりもまず、そんなサービスを日本で展開しようとするエリジウムスペースの発想に呆然とする話ではないだろうか。ちなみに、同社は「日本人にとって身近な天体『月』にお墓を持てる時代に。」と宣伝文句を打ち出している。

ほらごらん、ご先祖様が見守っているよ…
ほらごらん、ご先祖様が見守っているよ…