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パーソナルモビリティ「TOYOTA i-ROAD」などを展示したギャラリーが期間限定でオープン |
オートデスク(本社:米国カリフォルニア州)は、3Dデザインソフトウェア製品を世界的に展開する企業。「アイデアの具現化や視覚化、シミュレーションに役立つツール」として、製造、建築、土木、メディア&エンターテインメントなどの業界や教育機関、学生などに広く利用されている。全世界の商用ユーザーは約1,200万人、コンシューマユーザーは約2億人、学生および教育機関の無償ユーザーは約6億人に上るそうだ。
10月23日に開催した記者発表会にて、ブランド&コミュニケーション担当副社長 Greg Eden氏は、「身近に存在する自動車や建物、映画、ゲームなどがつくられる過程において、オートデスクのツールが使われている可能性は非常に高い」と説明。同社のソフトウェア製品が社会に浸透していることをアピールした。
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オートデスクのビジョンを紹介するGreg Eden氏 |
啓発活動にも注力するオートデスクは、米国・サンフランシスコにて、同社製品を使用した最新のデザインやテクノロジーと接することができる「Autodesk Gallery」を展開。優れた製品が生まれるまでの過程を紹介すると共に、体験型のイベントも実施している。2014年には米国外でのポップアップイベントとして、フランス・パリで「Autodesk Gallery Pop-Up in Paris」を開催。続く2回目の開催地として、「伝統工芸や職人芸に秀でており、美的感覚や技術に対する理解も深い」日本・東京を選んだ。
「創造の未来」をテーマとする「Autodesk Gallery Pop-Up Tokyo」では、40点以上のプロジェクトがラインナップ。パーソナルモビリティ「TOYOTA i-ROAD」(トヨタ自動車)や旅客機のコンセプトデザイン(エアバス)、3Dプリンティングを用いた義手(exiii)など、近未来的なデザインや機能がさまざまな形で展示される。会期中はデザインソフトウェアや3Dプリンタなどを使ったワークショップ、トークイベントも開催し、来場者とクリエイターたちの交流を促すそうだ。
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3Dプリンティング技術が用いられた筋電義手「handiii」(exiii) |
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拡張現実(AR)を用いて建築物を鑑賞できる展示(MIT Multirama) |
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ギャラリーの2階ではワークショップなどを開催 |
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友だちや家族も誘ってみては? |
同社のキュレーター/ディレクターを務めるJason Medal-Katz氏は展示について、「日本の素晴らしいデザイナーやメーカーも多く紹介している。私たちの将来をより良くするアイデアからインスピレーションを受けてほしい」と説明。また「見て学ぶだけでなく、デジタルのツールを実際に使ってみてほしい」として、積極的な参加を呼びかけた。なお、会期中の来場者は数千人に達すると見込んでいるとのこと。
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「素晴らしい製品が生まれるまでのストーリーを楽しんでほしい」 と語るJason Medal-Katz氏 |
「Autodesk Gallery Pop-Up Tokyo」の概要は以下の通り。展示やイベントの詳細は公式サイトを参照されたい。
期間:10月23日〜11月8日
時間:一般公開は12時〜18時、土日祝日は11時オープン
イブニングイベントは19時から(事前登録制)
会場:BA-TSU ART GALLERY(東京都渋谷区神宮前5-11-5)
入場:無料(一部イベントは事前登録制)