東京都は、通話相手への警告機能がついた「自動通話録音機」を6月29日より無償で貸し出すことを発表。振り込め詐欺など、不特定多数の人をねらった特殊詐欺による被害の防止を目指す。

「自動通話録音機」は家庭の電話機に取り付けて利用する録音機。電話機の呼出音が鳴る前に、会話が録音されることを相手に通知するため、詐欺犯が犯行を断念する効果を期待できる。

この会話は録音されます--東京都、詐欺犯に警告もする「自動通話録音機」を貸し出し
受話器をとる前に警告
出典:東京都公式サイト

貸し出し台数は1万台で、おおむね65歳以上の人が居住する都内の世帯が対象。6月1日から、各警察署の犯罪抑止担当や区市町村の安全・安心まちづくり担当などで申し込みを受け付ける。

警視庁によると、2014年の都内における特殊詐欺の被害総額は約80億円。過去最悪だった2013年(約87億円)に比べて微減したものの、予断を許さない状況が続いている。