タカラトミーは、鉄道玩具「プラレール」の新シリーズとして、笛の音で動きをコントロールしたり、スマートフォンで操作したりできる「ふえではしるぞ!笛コンシリーズ」を発表した。4月23日に発売する同シリーズの第一弾商品は、21日に行われた有人走行試験で鉄道の世界最高速度である時速 603km を出したリニア中央新幹線(リニア新幹線)の「L0系」をモデル化した「ふえではしるぞ!笛コン超電導リニア L0 系レールセット」。メーカー希望小売価格は5,000円(税別)。

時速600キロ超のリニア新幹線が「プラレール」に!笛やスマホで運転できる
笛やスマホで運転できるリニア新幹線 L0 系
(JR 東海承認済 (C) TOMY)

リニア新幹線は、東海旅客鉄道(JR 東海)が2027年に東京と名古屋の区間で開業を目指している路線。超電導磁石の力で浮くタイプのリニアモーターを採用しており、高速走行時には車輪を使わず浮上して移動する。営業運転時の想定最高速度は時速 500km 程度だが、今回の試験では有人走行で時速 603km を記録した。走行試験を行った L0 系は、営業線仕様の第1世代車両だという。

有人走行で時速 603km を記録 (JR 東海承認済 (C) TOMY)
有人走行で時速 603km を記録
(JR 東海承認済 (C) TOMY)

プラレールの超電導リニア L0 系は、通常のプラレール車両がグレーのタイヤを採用しているのに対し、半透明のタイヤにして超電導リニアの浮上走行を表現したそうだ。最大の特徴は、専用の笛の音に反応する「笛コン」シャーシで遊べる点。停止状態で笛を吹くと走り出し、走行中に吹くと止められる。さらに、走っている際に長く伸ばして吹くと加速する。

半透明タイヤで浮上走行を表現 (JR 東海承認済 (C) TOMY)
半透明タイヤで浮上走行を表現
(JR 東海承認済 (C) TOMY)

笛コン シャーシは、専用アプリケーション(iOS 版、Android 版)をインストールしたスマートフォンによる操作にも対応している。列車を走らせるには、まずスマートフォンを振って“エネルギー”を溜めてから画面の「GO」ボタンをタッチする。走行時間は溜まったエネルギーの量が多いほど長く、走行速度はスマートフォンを振った速さに左右される。

このスマートフォン用アプリケーションは、警笛やドアの開閉音を鳴らしたり、「駆け込み乗車はおやめくださーい」「1番線の列車が発車しまーす」「ドア閉まりまーす ご注意ください」「次の停車駅はセントラル駅です」といった音声を流したりできる。声を録音して再生する機能も備えているので、走行中に自分や子どもの声で「次は○○駅―」などとアナウンスして遊べる。

笛で運転だ (JR 東海承認済 (C) TOMY)
笛で運転だ
(JR 東海承認済 (C) TOMY)

既存のプラレール車両でも、モデルによってはシャーシを笛コン対応シャーシに交換して笛やスマートフォンで運転できる。

既存プラレール車両も笛コンに (JR 東海承認済 (C) TOMY)
既存プラレール車両も笛コンに
(JR 東海承認済 (C) TOMY)

ふえではしるぞ!笛コン超電導リニア L0 系の紹介ビデオ