ソニーから分離独立してパソコン事業を手がけている VAIO が、新型 Windows パソコンとして、タブレット的にも使えるクラムシェル型の「VAIO Z(VJZ13A)」と、タブレット型の「VAIO Z Canvas」を発表した。現在 VAIO Z は受注を受付中。市場想定価格は19万円前後(税別)からと見込む。VAIO Z Canvas は5月の予定。市場想定価格は、20万円台後半(税別)と見込む。

独立後初の VAIO ブランド PC「VAIO Z」「VAIO Z Canvas」は国産高級品
左:VAIO Z
右:VAIO Z Canvas

さらに VAIO は、ファッション/雑貨のセレクトショップ BEAMS と協業し、VAIO Z の特別デザイン モデル「VAIO Z | BEAMS特別仕様」も販売する予定。タッチパッドの色を“BEAMS カラー”であるオレンジにしたほか、ヒンジ部分に BEAMS ロゴを刻印するデザインを採用。直販サイト「ソニーストア」で3月13日に受注を開始する。


BEAMS とのコラボ モデル VAIO Z | BEAMS特別仕様
BEAMS とのコラボ モデル
VAIO Z | BEAMS特別仕様

VAIO Z および VAIO Z Canvas は、VAIO がソニーから独立して初めて「ゼロから開発した」製品。製品名に付けた「Z」には、開発時に目指した「究極の道具」の意味を込めたほか、「ゼロからの開発」という意味も含ませた。VAIO が持つ高密度実装技術と放熱設計技術を中核とする「Z ENGINE」技術を注ぎ込み、小型かつ軽量でありながらハイパフォーマンスな「モンスター PC」を作ったとしている。

小型かつ軽量でありながらハイパフォーマンスな「モンスター PC」
小型かつ軽量でありながらハイパフォーマンスな「モンスター PC」

VAIO がターゲットとするドメイン 小型でありながらデスクトップ PC 並の性能
VAIO がターゲットとするドメイン
小型でありながらデスクトップ PC 並の性能

【VAIO Z】

VAIO Z は、タッチパネル付き13.3型ワイド(WQHD:2,560×1,440ピクセル表示)画面のノート パソコン。画面を起こして使う一般的なクラムシェル型ノート パソコンとして使えるだけでなく、キーボードを隠すように画面を配置できるマルチフリップ機構により、タブレットとしても使用可能。画面の液晶部分とガラスのあいだに特殊な光学樹脂を充填することで、デジタイザー スタイラス(ペン)の触れた位置と実際に線が描画される位置の誤差を小さく抑え、紙に近い描画体験を実現させるという。

プロセッサは、「インテル Core i7-5557U プロセッサー(TDP 28W)」(動作周波数 3.10GHz、最大3.40GHz)または「インテル Core i5-5257U プロセッサー(TDP 28W)」(同2.70GHz、最大3.10GHz)。グラフィック処理用に「インテル Iris グラフィックス 6100」を搭載。ストレージは、「通常の SSD より3倍高速」とする PCI Express x 4(20Gb/s)対応の SSD を採用(容量は、512GB、256GB、128GB のいずれか)。RAM サイズは 16GB または 8GB。バッテリ駆動時間は最長で15.5時間(JEITA 測定法 2.0)。

「スペック上の数字として現れない品位を追求」したとしており、触れた時の質感に優れ、安心して持ち上げられる剛性の高いボディ、静かで打ちやすいキーボード、どこをクリックしても「最高のクリック感」の得られる 1mm 厚の雲母片岩(マイカ)を仕込んだタッチパッドなど、「細部に渡ってこだわり尽して開発」したと述べる。

おおよそのサイズは幅324.2×高さ15.0〜16.8×奥行き 215.3mm、重さは約1.34kg。ボディー カラーは「ブラック」「シルバー」の2色。

VAIO Z を掲げる VAIO 代表取締役社長の関取高行氏
VAIO Z を掲げる VAIO 代表取締役社長の関取高行氏

【VAIO Z Canvas】

VAIO Z Canvas は、マンガ家やデザイナー、写真家などがデスクトップ パソコンから離れてプロレベルの創作を実行できるようにすることが目的のタブレット。2014年10月に「VAIO Prototype Tablet PC」と呼ぶ試作機を公開し、クリエーターからの意見を反映させながら開発を進めてきた。

画面は12.3型(2,560×1,704ピクセル表示)で、視差が少なくなめらかなペン入力が可能という。独自のスタンド機構により、角度調整が可能でありながら描画にも耐えるようしっかり固定しておけるとする。ワイヤレス キーボードが付属するので、片手でペン操作しながらキーボードを使うこともできる。ストレージは、最大 1TB の SSD を搭載可能。サイズと重さは未定。ボディ カラーは「シルバー」だが、画面側の色は創作活動に影響しないよう黒一色にしたとする。

安曇野の工場で設計から製造まで行う「MADE IN AZUMINO JAPAN」 発表会で配られたミネラルウォーターも安曇野産
安曇野の工場で設計から製造まで行う「MADE IN AZUMINO JAPAN」
発表会で配られたミネラルウォーターも安曇野産

なお、VAIO はこれら製品の紹介を2月16日に開催した発表会で行ったが、登場が噂されている“VAIO スマホ”については、協業している日本通信の正式発表を待ってほしい、とだけ述べた。