米国フィラデルフィア美術館で開催される日本古美術海外展「狩野派」展で、8K による演出が行われる。狩野派の作品となじみが深い富士山をテーマとした 8K(超高精細映像技術)コンテンツ 「富士山 森羅万象」(NHK制作)が、8K ディスプレイで上映される予定だ。同展示会の期間は2月12日から3月15日で、総務省と文化庁などによる 8K 推進活動の一環として行われる。

狩野永徳筆 唐獅子図 宮内庁三の丸尚蔵館
狩野永徳筆 唐獅子図 宮内庁三の丸尚蔵館

狩野元信筆 四季花鳥図 重要文化財 京都・大仙院
狩野元信筆 四季花鳥図 重要文化財 京都・大仙院

「狩野派」展での 8K テレビには、シャープ製の 8K ディスプレイと、アストロデザイン製の 8K 再生装置が採用された。昨年9月に発表された「4K・8K ロードマップに関するフォローアップ会合中間報告」では、新たな 8K の活用事例の必要性が強調されており、今回の取り組みは、美術分野における 8K 利活用の事例を海外で具体的に示すことを目的としている。