米国 Dropbox は、「Dropbox CEO 兼共同創業者来日記者説明会」を10月22日に都内で開催。CEO 兼共同創業者の Drew Houston 氏と COO の Dennis Woodside 氏、日本代表の河村浩明氏が登壇し、市場の最新動向や日本における市場戦略についての説明を行った。
 
Dropbox が日本で本格展開--1年半で200%の伸びに自信
COO の Dennis Woodside 氏(写真左)、CEO の Drew Houston 氏(同中央)
日本代表の河村浩明氏(同右)

2007年に創業した Dropbox は、画像やドキュメントなどを共有するオンラインストレージサービス「Dropbox」を展開。全世界のユーザーは3億人を超えており、そのうちの約7割は米国外のユーザーだという。無料プランの「Dropbox ベーシック」、月額1,200円の「Dropbox プロ」に加えて、高度なセキュリティ機能などを備えた「ビジネス向け Dropbox」を今年4月に正式リリースし、法人向けサービスにも力を入れている。

9月には、アイルランドとオーストラリアに次ぐ3か国目の“海外拠点”として日本法人を設立。シマンテックの代表取締役社長を務めていた河村氏が代表に就任した。Houston 氏は800万人のユーザーがいる日本について、「非常に重視している市場」と説明。日本のユーザーの利用頻度が高いことと、同社サービスと相性が良い“中小企業”が多い点に注目しているという。今後は日本の国内企業と提携しながら、法人向けサービスの需要を広げていくそうだ。

オンラインストレージサービスの市場は競争が激しいが、同社は低価格化は重視していないという。Woodside 氏は「使い勝手がよく信頼性も高い Dropbox は、“1度使うと大好きになる”サービス」と説明。過去1年半でユーザー数が200%まで増加した実績に自信を見せた。今後も時代に合わせたサービスを開発すると共に、世界各地に支社を開設することで、事業を拡大していくという。