■ワークチャット機能
ワークチャット機能では、Evernote 上でテキストによるリアルタイムの情報交換をしながら、ノートまたはノートブックを開いて共同作業ができる。
![]() |
ワークチャット機能 |
この機能の導入に合わせて、単体のノートを閲覧、編集権限付きで共有できるようになる。また無料版ユーザーもノートブックを編集権限付きで共有できるようになる。さらに、誰かにノートをメール経由で共有するとワークチャットに表示が出て、履歴として残せる。
今後、共有状態にあるノートについては、それぞれ誰が編集、閲覧中なのかを顔アイコンで確認できるようになる。
自分が現在閲覧しているノートだけでなく、自分のノートまたはノートブックのリストにも同様に顔アイコンがあらわれ、どのユーザーがどのノートまたはノートブックで作業をしているかをリアルタイムで一覧できる。そこからワークチャットで会話を始めることも可能。
文書の編集中にチャットをする機能は、オンラインワープロアプリの「Quip」などが有名で、すでに米国 Google の「Google ドキュメント」などさまざまなサービスも導入している。 Evernote はこれらに続く形だ。
■コンテキスト機能
コンテキスト機能は、プレミアム(有料)版ユーザーだけが使える。
![]() |
コンテキスト機能 |
ノートにテキストなどを入力すると、過去のノートを自動で検索し、関連した情報を引き出して表示できる。
複数人向けのビジネス版である Evernote Business を契約していれば、自分が作成したノートだけでなく、同僚の作成したノートで自身にアクセス権のあるものも検索できる。すでに誰かが作成した文書を知らずにあらためていちから起こすといった無駄を避けやすくなる。
また「Know Who」検索機能を使って、作業中のノートに関連する社内の担当者や詳しそうなユーザーを探し出せる。
これに加え、ノート内で誰かについて言及すると、Evernote は LinkedIn でそのユーザーを見つけ、プロフィールを表示する。さらに先述のワークチャット機能で相手にそのまま連絡がとれるという。
この他、米国の著名経済紙 The Wall Street Journal を含む、主要なニュースサイト上の関連情報を検索することも可能。探し出した記事は Evernote にクリップしたり一部を引用したり、ワークチャットで他のユーザーと共有したりできる。
なおコンテキスト機能の利用によって、Evernote の個人情報が第三者に渡ることはないとしている。