NHN PlayArt は、同社が運営するスマートフォン向け無料コミック配信サービス「comico(コミコ)」において、対応アプリケーション(iOS 版、Android 版)の累計ダウンロード数が500万回を超えたと発表した。2013年10月31日のサービス開始から約10か月での達成だ。また、comico で人気の作品「ReLIFE」を紙版単行本として発売したところ1週間で重版が決定するなど販売好調で、累計発行部数10万部のヒット作品となった。

「タテ読み、タダ読み」スマホ向けコミック「comico」が開始10か月で500万 DL、人気作品「ReLIFE」の紙版も絶好調
comico 用アプリが500万ダウンロード超

comico はスマートフォンで読みやすくなるよう配慮し、通常の漫画と違って縦スクロールのみで読み進められるレイアウトを採用。これにより、片手だけで楽しむことができて、電車の中などでも快適に読める。配信するコミックはすべてオリジナル作品であり、連載方式で日々新作が読める。

NHN PlayArt は「デジタルのトキワ荘」コンセプトとして掲げ、新人作家を発掘し、作品発表機会を創出するため、作品の投稿も受けつけている。作品が「公式作品」に選ばれた作者には、定額原稿料(月額20万円)とインセンティブ原稿料を支払って創作を支援する。

今回の ReLIFE 単行本の出版は、コミック作品を中心に据えた収益拡大策の一環。NHN PlayArt は電子コミックの紙版を出版するほか、アニメ化、映画化、ゲーム化、グッズ商品化などに取り組む考え。ReLIFE 単行本は comico 初の書籍化作品であり、紙版を作るにあたって縦スクロール用に並べたコマを通常のコミック書籍同様のコマ割りに編集し直している。

人気作品「ReLIFE」の紙版を出版
人気作品「ReLIFE」の紙版を出版

ReLIFE を販売する書店の店頭 上:SHIBUYA TSUTAYA(左)、アニメイト新宿店(右) 下:ジュンク堂書店池袋本店(左)、文教堂書店渋谷店(右)
ReLIFE を販売する書店の店頭
上:SHIBUYA TSUTAYA(左)、アニメイト新宿店(右)
下:ジュンク堂書店池袋本店(左)、文教堂書店渋谷店(右)