キヤノンマーケティングジャパン(キヤノン MJ)は、3D 画像による医療診断を支援するための 3D 画像解析システムを手がける企業 AZE を100%子会社化した。AZE の技術や製品、販売網を活用し、医療画像ソリューション事業を強化する考え。買収は、AZE の全株式を取得することで実施した。取得金額などの買収条件は明らかにしていない。

キヤノン MJ が 3D 医療画像解析の AZE を買収、医療画像ソリューション事業を強化
AZE の Web サイト
(出典:AZE)

AZE は、3D医療画像解析技術を持ち、医療画像解析ワークステーション「AZE VirtualPlace」、読影専用ボリュームビューア「AZE Phoenix」、簡易型ビューア「AZEWIN」といった製品を販売している。資本金は5,000万円で、2014年7月時点の従業員数は45人。

AZE の 各種製品 (出典:AZE)
AZE の 各種製品
(出典:AZE)

キヤノン MJ は、2011年10月に医療市場向け販売網を持つエルクコーポレーション(現在の社名はキヤノンライフケアソリューションズ)を完全子会社化し、医療事業の拡大に取り組んできた。今回の買収で取得した AZE の製品と販売網をキヤノンライフケアソリューションズの営業基盤と組み合わせることで、同事業のさらなる強化を図る。また、全国に1,000 施設以上ある AZE の顧客に対し、キヤノン MJ グループが持つ医療イメージング機器の販売も行う。

今後 キヤノン MJ は、2017年にグループの医療事業全体で売上高400億円の達成を目指す。