13種類のがんを1回の採血で診断できるようにする次世代がん診断システムの開発が、産学官連携で始まった。このプロジェクトは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、国立がん研究センター(NCC)、東レなどが共同で実施するもの。2014年度〜2018年度の5年間で約79億円を投じ、日本人の死因で最も高いがんの早期発見体制を目指す。

同プロジェクトのイメージ図
同プロジェクトのイメージ図

NEDO らは、血液や唾液、尿などの体液に含まれる「マイクロ RNA」が、がんの症状により血液中でその種類や量が変動することを利用し、高感度で高精度なマイクロ RNA 疾患マーカー検出ツールを開発する。対象となるがんは、胃がん、食道がん、肺がん、乳がん、大腸がんなど13種類。


実施体制図
実施体制図

同プロジェクトでは NCC に蓄積された臨床情報やバイオバンクの検体などの研究成果を基盤に、東レが開発した DNA チップなどを活用し、体液中のマイクロ RNA の発現状態についてのデータベースを構築する。

将来的には臨床現場で、体液中のマイクロ RNA の抽出から検出までを、全自動で、簡便・短時間にできる自動検査システムを開発したいとしている。