NEC は、日米を結ぶ大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「FASTER」(ファスター)を受注した。

FASTER は、KDDI、China Mobile International (中国)、China Telecom Global (中国)、Google (米国)、SingTel (シンガポール)、Global Transit (マレーシア)の6社が締結した、共同建設協定。総建設費は約3億ドル(約306億円)。

FASTER は NEC が初めて日米間を単独で敷設する海底ケーブルプロジェクトで、海底ケーブルで毎秒100ギガビット(100Gbps)の光波長多重伝送方式を初めて採用している。米国西海岸と日本の千倉(千葉県)、志摩(三重県)の2か所を結ぶ、総延長約9,000kmの海底ケーブルで、初期設計容量として毎秒60テラビット(60Tbps)までの伝送が可能。

千倉で2013年6月から稼働している日本と東南アジアを結ぶ SJC ケーブルなど、アジア近隣諸国を結ぶ他の海底ケーブルとも接続し、今後も増加が予想されるアジア〜米州間の通信需要に対応する。

NEC、KDDI や Google などから太平洋横断大型光海底ケーブルを単独受注
光海底ケーブル「FASTER」ルート図(出典:NEC)