米国 Google は、日本の女性のための新しい働き方「Work Smart」を提案すると発表した。公式サイトを開設し、結婚などを経ても仕事を続けられるような生き方や職場の環境について先進の事例を紹介している。

Google では、女性が抱える課題解決のための活動をアジア各国で展開しており、日本では、結婚、出産、育児、介護などの理由で働き続けることが難しいというのが、課題の1つだと指摘する。


そこで同社が対策として打ち出したのが Work Smart。職場の制度と IT などの技術を生かし、場所や時間にとらわれない、柔軟で効率のよい働き方を構想している。

Google、「女性が働き続けにくい日本」を問題提起--新ワークスタイル「Work Smart」提案
Work Smart 公式サイト

Work Smart の公式サイトを見ると、まず女性の労働に関する日本と各国の比較、どのように働くことが幸福かなど、Google がまとめた調査レポートが読める。

さらに女性が働き続けるための環境作りを行っている日本の大企業、中小企業、NPO の事例が一覧できる。読んでみると「女性のキャリア」「仕事との両立 」「柔軟な働き方」「未来に向けて」といった項目ごとに、それぞれの職場で働き続ける女性が、自らの履歴や考え方、環境、利用している制度について説明している。

これに加え Work Smart の公式サイトでは、SNS「Google+」上にある女性の働き方に関するコミュニティを調べられるほか、仕事と家庭の両立に役立つ Google のツールなども確認できる。

■女性個人が努力する?職場が努力する?男性はどうする?


ところで、Google はこれらの調査レポートや事例、コミュニティなどを「誰」に向けて公開しているのか。

同社の公式ブログでは企業、団体、そしてそこで働く女性個人を対象にしたものと説明している。

とはいえ全体としては、女性個人に向けて、どのように働いていくかを提案する、という点に重きを置いているように見える。

しかし、同じ職場で働く男性はどうするのか。Google のレポートにもある通り、日本では役員の多くが男性。職場の制度変更や新技術の導入といった企業、団体の意思決定にも大きく男性が関与している。Work Smart を掲げるのであれば、女性が幸福に働き続けるために、男性が努力すべき役割について事例や調査が必要になってくるだろう。

Google は新しい働き方についての着想を一般からも募集している。Google+ だけでなく、Twitter、Facebook でもハッシュタグ「#myworksmart」をつけて投稿することで参加可能だ。多くのユーザーの声があれば、同社の取り組みもまたさらに広がりを見せるかもしれない。