パナソニックの「ヘルスケア手帳」や DeNA の遺伝子検査サービス「MYCODE」など、ヘルスケア関連サービスでの IT の活用が、一般向けにも本格化してきたようだ。

日立製作所は、従業員の生活習慣病リスクの低減を目的にした内臓脂肪を減らすプログラム「はらすまダイエット」を開発し、社内で運用してきた。2009年12月には、クラウド型健康支援サービス「はらすまダイエット/特定保健指導」としてサービス化され、健康保険組合などの公的医療保険の運営主体に提供している。

「はらすまダイエット」は医師によって考案された、無理なく内臓脂肪を減らすためのプログラム。食事や運動などの減量メニューを 100kcal 単位で示した「100kcal カード」を選んで毎日実行、実施状況と朝晩の体重、飲み会や出張などのイベントカードを Web サイト上に登録して、生活習慣の改善に取り組むもの。

内臓脂肪を減らすクラウドサービス、食事宅配サービスとセットに
「100kcalカード」とは

今回、日清医療食品はヘルスケア関連分野で協業、日清医療食品の個人向け食事宅配サービス「食宅便」と、日立のクラウド型健康支援サービス「はらすまダイエット」をセットにした、「食宅便 with はらすまダイエット」の販売を開始した。販売するのは日清医療食品。

日清医療食品は、病院・福祉施設向け食事サービスを、全国で5,200件以上受託、1日100万食以上を提供している給食事業会社。2012年4月には、個人向け宅配サービス「食宅便」を開始した。2014年6月の実績では、月間ユーザーは延べ約6万人。

「食宅便 with はらすまダイエット」は、「食宅便」ケアコースのうち、1食あたり 400kcal 以下の「カロリーケア 1200 5食セット ご飯付き」、または1食あたり 530kcal 以下の「カロリーケア 1600 5食セット ご飯付き」の定期購入と、「はらすまダイエット/生活習慣改善」のセルフモニタリングコースをセットで提供するもの。

購入者は、個人の PC やタブレット、携帯電話/スマートフォンなどから、専用の Web サイトで、「はらすまダイエット/生活習慣改善」のセルフモニタリングコースを利用できる。