ヤマハと IT といえば、真っ先に頭に浮かぶのは「VOCALOID」だが、実は主力事業である楽器に関しても面白い取り組みを行っている。例えばグランドピアノ演奏の録音、共有に特化したクラウドサービス「即レコ Piano」だ。

ヤマハらしい--グランドピアノの演奏に特化したクラウド録音・共有サービス「即レコ Piano」
音楽教室・楽器店・個人宅に、操作しやすく高性能な録音機材とクラウドサービスを展開

同社は以前から「即レコ」という名称で、音楽教室や楽器店、個人の住宅向けに、録音機材とクラウドサービスのセットを展開してきた。これを導入すると、タブレットによる簡単な操作で本格的なレコーディングができ、さらにインターネットを介して録音した音源を即時共有できる。


すでにアマチュアバンドを対象にした「即レコ24」、吹奏楽や合唱を対象にした「即レコ Air」という実績がある。それぞれバンドメンバーや部員のあいだで、PC やスマートフォンを使って演奏の成果をいつでも振り返って確認できるのが魅力で、ヤマハによると、これまで120以上の施設が導入しているという。

即レコ Piano はそれらに続くもの。機材はステレオマイク1本とバウンダリーマイク2本を備え、合計4チャンネルによる録音が行える。音楽教室などに普及が進めば、高音質な録音環境を手軽に利用できるようになる。

タブレットで機材の直感的な操作が可能
タブレットで機材の直感的な操作が可能

個人の演奏練習をする際などに、IC レコーダより操作しやすく、かつ高性能な機材を使えるのであれば便利だ。またコンクール、デモ用音源を制作する際、わざわざ専門エンジニアに依頼するよりコストを抑えられ、レコーディング時間の制約も受けにくい、といった利点も考えられる。

「ラジカセ感覚」とうたう簡素な操作画面
「ラジカセ感覚」とうたう簡素な操作画面

これに加え録音した音源を、離れた場所に住むピアノの先生などと簡単に共有できる。演奏についての感想や指導などを音声で共有できる「ボイスコメント機能」なども使えるため、遠隔地からの指導を受けやすい。このほか演奏の客観的な評価に役立つ「マイクバランス調整機能」や、ホールさながらの響きを再現する「サンプリングリバーブ」も利用できる。