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SnapLite コンセプトは「まいにちを集めよう」「まいにちをシェアしよう」 (出典:PFU) |
SnapLite は、デスクの上やベッドの脇などに置ける LED デスクライト。サイズが幅75×奥行き158×高さ360mm、重さが 0.65kg。デザインは極めてシンプルで、操作部には、照明のオン/オフと色の切り替えを行うボタンと、後述する撮影ボタンだけしかない。照明の色を電球色(黄色)と白色で切り替えたり、明るさを5段階に調整したりといった操作は、専用アプリケーションをインストールした iPhone から Bluetooth を介して行える。
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専用アプリと組み合わせて使う (出典:PFU) |
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明るさ/色の調整も専用アプリで (出典:PFU) |
背面に USB ポートを備え、iPhone/iPad の急速充電が行える。ただし、Lightning ケーブルを接続した状態だと、SnapLite 最上部の iPhone 置き場にはケーブルが邪魔になって置けない。デザインを担当したクリエイティブ ユニットの TENT(テント)は、この場所はあくまでもスキャンする際の一時的な置き場であり、充電時に放置してほしくないと話す。そのため、ケーブル用の切り欠きなどを設けず、わざと置きにくくしたそうだ。
スキャナとして使うには、まず専用アプリケーションを起動した iPhone を SnapLite の所定の場所に置く。すると、SnapLite は連携している iPhone が特定の角度で静止状態になったことを検知して、自動的に撮影モードに入る。この時点で撮影用の照明が点灯し、A4(210×297mm)のスキャン範囲を示すレーザーガイドの照射が始まる。
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iPhone を載せてスキャン (出典:PFU) |
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スキャン範囲を示すレーザーガイド (出典:PFU) |
スキャン可能な状態になると“リス”マークの撮影ボタンが点灯するので、レーザーガイドの範囲内に収まるよう対象物を置いて撮影ボタンにタッチしてスキャンを行う。iPhone を置いた状態で触れずに撮影するため、手ブレの起きる心配がない。カメラの位置と照明の位置が近く、影の映り込みも抑えられる。また、撮影時に手を使う必要がないので、手を置いてネイルを撮影したり、手を構図内に入れて料理や作業のようすを撮影したりできる。
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両手が自由になる (出典:PFU) |
SnapLite の紹介ビデオ スキャン作業の流れ (出典:PFU) |
撮影された画像は、角度が自動補正され、周囲の余計な部分もトリミングされ、まるで正面から紙だけをスキャンしたような JPEG 画像として iPhone のカメラロールに保存される。後から手動で画像回転やトリミングをすることも可能。
複数の紙を重ならないように置くと、1枚1枚を個別スキャンしたように別画像として保存する。名刺やレシートの一括スキャンに便利だろう。スキャン範囲に収まらない対象物でも、最大 A3 サイズまでなら2回の撮影で得た画像を自動合成して1つの画像にする機能も備えている。
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複数の紙を一括スキャンすることも可能 (出典:PFU) |
専用アプリケーションでは、画像の Facebook/Twitter への投稿や、メール送信、クラウド保存が行える。家計簿アプリケーションや画像コラージュ/編集アプリケーションとの連携にも対応。PFU は、SnapLite および専用アプリケーションとの連携に必要な「SnapLite SDK」を他社に提供し、さまざまアプリケーション、サービス、ハードウェアとのコラボレーションを目指す。現時点で、コクヨ S&T がスマートフォン向けノート システム「CamiApp」、ブレインパッドが家計簿アプリケーション「ReceReco」を連携させる計画。
なお、これまで「ScanSnap」シリーズで数々のスキャナ製品を手がけてきた PFU であるが、SnapLite は全く新しいジャンルの製品。「日常のなかでスキャナをあまり使わない人」に使ってもらい、「スキャンやシェアの喜び」を感じてほしいと述べ、複雑な操作を必要とせず、気軽にきれいな画像を取り込んでシェアできるようデザインしたと説明する。
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デザイン/操作性と同じくパッケージもシンプル |
SnapLite のプロダクトデザインから UI や Web サイト、コミュニケーション全般のクリエイティブ ディレクションは、TENT が担当。製品のシンボルマークは、「まいにちの小さな喜びを集めて仲間とシェアする象徴」として、ドングリ集めの習性がある“リス”をモチーフにした。
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シンボルマークはリス たまたま手元にあったリス型クッキーと |
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製品コンセプトに合わせ カフェで行われた発表会 |