誰でもオリジナルの Tシャツを作成、購入できるユニクロのアプリケーション「UTme!」が利用規約を変更した。作成したデザインについて著作権はユーザーに帰属すると明記し、ソーシャルメディアでの批判に対応した。

ユニクロ、約束どおりTシャツアプリの規約を変更、著作権はユーザーに帰属へ
利用規約の改訂を知らせる UTme!

UTme! はスマートフォンやタブレット、PC から利用でき、Tシャツに手軽に絵を描くような操作感で、自分だけのデザインを作成できる。できあがったデザインはソーシャルメディア上で共有できるほか、実際に注文して1着1,990円(税別、送料別)で購入することも可能。

魅力あるアプリだが、当初の利用規約には問題があった。ユーザーが投稿したデザインについての著作権をすべてユニクロに譲渡するよう要求するなど過激な内容で、このアプリに関心を寄せたイラストレイター、デザイナー、漫画家といったクリエイター達の不審を招いたのだ。

とはいえ、5月19日の公開直後に批判が沸き起こると、ユニクロの反応は素早かった。20日にはニュースサイトなどの取材に答えて規約の変更を約束し、同日中にはそれを履行。投稿したデザインの著作権はユーザーに帰属する、などの無難な文言にあらためている。

ソーシャルメディア上での激しい反発、いわゆる「炎上」対策としては、mixi などの過去の同様の事例と比べても迅速なものと言える。