ベンチャー企業の米国 IndoorAtlas は、建物の磁気特性などを利用して、建物内でも正確に位置を特定することができる、iOS 向けインドアポジショニングソリューションをリリースした。建物内での位置特定のためにこれまで必要とされてきた WiFi シグナルは利用しないことや、ハードウェア機器が不要であることが大きな特徴だ。

磁気を利用し、建物内でも正確な位置を把握、IndoorAtlas から
iOS でリリース

「IndoorAtlas」はスマートフォンに内蔵されるコンパス機能を利用し、建物内での場所をピンポイントで特定するアプリ。Bluetooth や Wi-Fi での接続する必要はなく、2メートル程度の精度を持つ。iOS プラットフォーム上では、新たなジャンルだ。
 
 建物の位置を把握  建物内に写真をアップロードし設定
建物の位置を把握 建物内に写真をアップロードし設定

今回のリリースによって、同アプリの API などが公開されたため、これまで待ち望まれていたインドアポジショニングの特性を生かしたアプリ開発ができるようになる。具体的には、小売店舗におけるショッピングアプリなどでの応用が期待される。

IndoorAtlas の CEO Janne Haverinen 氏は以下のように語っている。

「これまで アップル iOS プラットフォームは、Wi-Fi ポジショニングの オープン API を持たなかったため、インドアマッピングに特化した iOS アプリがなかった。今回のリリースによって、お店の中やモールの中でも、位置情報に基づいたセールや広告など、新しいアプリが出現する可能性がでてきた」