国税庁が Web サイトの一部を停止した。「e-Tax ソフト(WEB 版)」「確定申告書等作成コーナー」「NISA(日本版 ISA)コーナー」が利用不能になっている。サービスの構築に使っている「Apache Struts 1」の脆弱(ぜいじゃく)性に対応するため。

国税庁、Web サイトが一部停止、「再開まで確定申告書は手書きで」
確定申告書作成コーナーなどが停止中だ

Struts 1 は Java 言語を使ってさまざまなインターネットサービスを構築できるシステムとして普及したが 2008年を最後に更新を終了し、2013年にはサポートも打ち切りとなっている。現在は後継 Struts 2 の更新が続いている。

Struts 1 については脆弱性の指摘があるため、国税庁は同システムを利用しているサービスを確認し、対応が完了するまで一時停止することにした。併せて応急の代替方法も紹介している。

まず確定申告書作成コーナーに関しては、再開までのあいだ、国税庁の Web サイトから書類の様式をダウンロード、印刷し、手書で作成して提出するよう案内している。

また e-Tax ソフト(WEB 版)に関しては、代わりにデスクトップ版などをダウンロード、利用するよう促している。 なお、e-Tax の受付システムへのログイン、メッセージボックスの確認、e-Tax の開始(変更等)届出書作成・提出コーナーの利用は可能。