決済手数料なしで利用できるインターネット通販向けのクレジットカード決済サービス「SPIKE」のベータ版(試用版)が公開となった。無料版と有料版の2つを選べるフリーミアム方式。運営会社のメタップスが明らかにした。

決済手数料なしで利用できるクレカ決済サービス「SPIKE」、ベータ版が開始
SPIKE の Web サイト

同社によると、SPIKE は高い与信力があり、ボリュームディスカウントを享受できる大企業向けのサービスではない。手続きの煩雑さや手数料の高さが原因でオンライン決済の導入をためらっていた個人事業主、スタートアップ、中小企業が対象だ。

個人事業主、小規模事業者向けの「フリープラン」では、初期費用、月額料金、決済手数料などがすべて無料。月間100万円までの決済に利用できる。今後は、無料で利用できる月間の決済上限額が増えていく見込み。

中規模事業者向けの「ビジネスプレミアム」では、月額料金が3,000円かかるが、決済上限額はない。また月間1,000万円までの決済については決済手数料などが無料。月間1,000万円を超える部分に関しては2.5%の決済手数料と1回30円のトランザクションフィーが発生する。開発者向けの API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)も使える。

このほか、両プラン共通で、指定の銀行口座への振込手数料が1回500円、返金手数料は1回250円などとなっている。

ベータ版では、フリープランのみ選べる。今後、正式版を開始し、2014年度中に米国ドルと日本円以外の各国通貨にも随時対応する見通し。

ヤフーも割安な手数料で導入のしやすいクレジットカード決済サービス「Yahoo! ウォレット FastPay」を開始したばかり。今後、この分野では競争が活発化しそうだ。