ICT 総研は、MVNO(通称“格安スマホ”)サービスの利用状況などに関する調査を実施した。多数ある MVNO サービスのうち ICT 総研が「格安 SIM」と定義するサービスの利用者シェアは、17.9%の「OCN モバイル ONE」(NTT コミュニケーションズ)がトップ。

MVNO「格安SIM」利用者シェア1位は「OCN モバイル ONE」、ICT 総研
MVNO「格安SIM」利用者シェア
(出典:ICT 総研)

次いで利用者の多い格安 SIM サービスは、13.1%の「IIJmio」(インターネットイニシアティブ)。3位の「BIGLOBE LTE・3G」(8.8%、ビッグローブ)、4位の「b-mobile」(6.7%、日本通信)、5位の「So-net PLAY SIM」(2.1%、ソネット)までの上位5サービスで、全体の半分弱を占める。ICT 総研は「MVNO 市場への参入が早く、もともとネットワーク運営に定評のある ISP 事業者の利用者シェアが高い結果」と分析する。

格安スマホを契約するにあたって、料金は重要な判断基準だ。ICT 総研が格安 SIM 利用者を対象に月額料金満足度を調べたところ、全体の平均満足度は72.1ポイント(100ポイント満点)となり、同社が実施する携帯電話や固定インターネット回線の調査における利用者満足度と比べても非常に高い満足度だそうだ。上位3サービスは、「OCN モバイル ONE」(74.6ポイント)、「So-net PLAY SIM」(73.3ポイント)、「BIGLOBE LTE・3G」(72.9ポイント)。

なお、MMD 研究所の実施した調査によると、昼の時間帯に通信速度が大幅に低下する格安スマホ サービスが存在するという。これに対し、ICT 総研が今回行った調査では、通信品質の満足度は平均64.5ポイントと決して低くない。上位3サービスは、1位が「IIJmio」(71.5ポイント)、2位が「OCN モバイル ONE」(70.0ポイント)、3位が「BIGLOBE LTE・3G」「So-net PLAY SIM」(66.6ポイント)。

利用者満足度 上:月額料金 下:通信品質 (出典:ICT 総研)
利用者満足度
上:月額料金
下:通信品質
(出典:ICT 総研)

調査は、スマートフォン利用者を対象として、5月9日から10日にかけ Web アンケートで実施。726人から回答を得た。