ソフトバンクモバイルは、同社として初めて LTE ネットワーク上の音声通話サービス VoLTE に対応するスマートフォン「AQUOS CRYSTAL X」(シャープ製)について、購入予約の受付を開始した。同端末の発売により、NTT ドコモ、KDDI に続いて VoLTE サービスの提供を始めることになる。

ソフトバンク、初の VoLTE 対応スマホ「AQUOS CRYSTAL X」発売へ
ソフトバンク初の VoLTE 対応スマホ
AQUOS CRYSTAL X

まもなく発売される AQUOS CRYSTAL X は、ソフトバンク初の VoLTE 対応スマートフォン。VoLTE による高音質通話だけでなく、3G 上でも高音質な通話「HD Voice(3G)」が利用できる。VoLTE と HD Voice(3G)は、追加料金なしで利用可能。対応端末であれば、HD Voice(3G)は申し込みすることなく使い始められる。一方 VoLTE の場合は、対応端末であっても無料のオプション サービスに申し込む必要がある。

ソフトバンクで VoLTE に対応する端末は、現時点で AQUOS CRYSTAL X のみで、現行機種では利用できない。9月より販売している「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」は VoLTE 技術に対応しているにもかかわらず、現時点で対象機種とされなかった。既存モデルの「AQUOS CRYSTAL」は、今後実施するソフトウエア アップデートで VoLTE/HD Voice(3G) に順次対応させる。

AQUOS CRYSTAL X のキャッチ コピーは「5.5インチクリスタルディスプレイ 高機能プレミアムモデル」。約5.5インチの大きな画面を搭載し、フレームを小さくする「フレームレス構造」を採用することで、画面だけを持っているような感覚をもたらすとした。ボディ側面に触れるとさまざまな操作が行える「グリップマジック」機能も健在だ。

米国の音響機器大手 Harman の技術により、音楽データを圧縮する際に失われた情報を復元する「Clari-Fi(クラリファイ)」と、音楽に広がりを持たせて臨場感を出す「LiveStage」といった機能を提供する。さらに、Bluetooth の無線接続で高音質な音楽を楽しめるという、ワイヤレス スピーカー システム「Harman Kardon ONYX STUDIO」が同梱される。

画面は約5.5インチ(FHD:1,080×1,920ピクセル表示)液晶で、約1,310万画素のメイン カメラ、約120万画素のサブ カメラを搭載する。防水性/防塵性は備えていない。RAM 容量は 2GB、ストレージ用メモリー容量は 16GB。バッテリ容量は 2,610mAh。プロセッサは動作周波数 2.3GHz のクアッドコア品。Android OS のバージョンは4.4.4。

「SoftBank 4G」(下り最大 110Mbps、上り最大 10Mbps)と「SoftBank 4G LTE」(下り最大 112.5Mbps、上り最大 37.5Mbps)に対応し、無線 LAN(Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac)/Bluetooth(Ver.4.0)による無線データ通信が可能。Wi-Fi テザリングも行える。ワンセグ/おサイフケータイ/NFC/緊急速報メールに対応。赤外線通信/フルセグには対応しない。

おおよそのサイズは幅73×高さ139×厚さ 11mm、重さは約 157g。ボディ カラーは「レッド」「ホワイト」「ブラック」の3色。

カラーバリエーション
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