米国 Apple は、同社のウェアラブルデバイス「Apple Watch」用ソフトウェアを開発できるツールセット、「WatchKit」を発表した。Apple の開発者コミュニティは、Apple Watch の発売前に専用 WatchKit アプリを開発できるようになる。

ユーザーが通知を受けてアクションを起こしたり、あるいは家を出たら照明を消す、空港に着いたらフライトの詳細に素早くアクセスする、電車やバスが遅れたら別の交通ルートを探す、というように、手首の上で直ちに対応できるような通知を開発したり、また、最新ニュースやスポーツの試合、アラームシステムの状況、お気に入りレシピの次の手順など、ユーザーの最も気にかかる情報を素早く表示するグランスを組み込むこともできるそうだ。

WatchKit が含まれる iOS 8.2 SDK ベータは、iOS Developer Program メンバーに対して、直ちに提供されている。WatchKit の Web サイトにはプログラミングガイド、ヒューマンインターフェイスガイドライン、テンプレートなどが用意されている。また、来年後半からは、Apple Watch 向けの完全ネイティブアプリが作成できるようになる予定。

Apple Watch 向けアプリ開発ツールセット WatchKit が発表
iPhone と Apple Watch(出典:Apple)

Apple は9月に Apple Watch を発表しているが、販売開始を2015年の早い時期としており、WatchKit を開発者に配布することで、販売開始時には多数のアプリを揃えたいのだろう。