10月から、PHS サービスを利用している人も、電話番号をそのままに他社の携帯電話サービスへ乗り換える MNP(番号ポータビリティ)制度が利用可能になる。PHS サービスを運営するワイモバイルは、ユーザー流出を防ぐためか、一部スマートフォンの機種代金をゼロ円にするキャンペーンを発表した。

ワイモバイルが旧ウィルコムから引き継いだ PHS サービスは、これまで競合大手に先立つ定額音声通話の導入などで一定の支持を得てきたが、データ通信速度が低く、全体として徐々に 3G/LTE サービスに見劣りし始めている。10月の MNP 対応によりユーザー離れが進む可能性もあり、今回のキャンペーンはその対策と考えられる。

キャンペーン内容は次の通り。まず PHS ユーザーが、ワイモバイルが旧イー・モバイルから引き継いだ 3G/LTE サービスに乗り換え、さらに Android スマートフォン「DIGNO T 302KC」を購入すると、その機種代金3万8,400円(税別、以下同じ)が無料になる。料金プランとして「スマホプラン S」「同 M」「同 L」のいずれかを契約することが条件。

10月から PHS も番号そのまま乗り換え可能に--ワイモバイルは引き止めでスマホ代ゼロ円キャンペーン
DIGNO T 302KC

また、PHS で使っていた「***@pdx.ne.jp」「***@willcom.com」「***@y-mobile.ne.jp」といったメールアドレスをそのままワイモバイルの 3G/LTE サービスに引き継げる。

さらに、乗り換えに伴う契約変更手数料3,000円が無料になる。

なお、ワイモバイルの 3G/LTE サービスに乗り換えたあと、8日以内であれば PHS に戻れる「スマホお試しプログラム」も利用可能だ。