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コニカミノルタが開発する手書き入力端末のイメージ |
英国の SF 作家 Arthur・C・Clarke はかつて、20世紀に書いた長編「遥かなる地球の歌(The Songs of Distant Earth)」の中で、人類の文書作成は、音声入力かキーボード入力かの2つに分化していくのではないかと示唆した。なるほど21世紀初頭のスマートフォン台頭の頃はそのような予言も的確に思えた。
だが、今やペン入力の復権は目覚ましい。例えばコクヨ S&T が発売した「CamiApp S」は、紙に文字や図表を手書きすると、自動でデータ化してクラウド上に保存できるスマートノートとして、注目を集めている。また、同様の機能を備えるスマートペン「Livescribe」も以前から知られている。
しかしこれらの機器はいずれも、専用の紙、またはペンを必要とするという制約がある。
コニカミノルタが開発中の端末は、そうした束縛がないという。また手のひらを紙に付けながら文字などを入力でき、消しゴムをかけると紙から文字を消すと同時に、データも削除できる。書いた順番、筆圧、時間を記録でき、リアルタイムに手書き文字を認識してテキストに変換することも可能。無線 LAN 機能を備え、サーバへデータを送信する機能もある。
コニカミノルタはこの端末と連携するサービスの構想を10月末まで募集中。技術コンサルティング会社のナインシグマ・ジャパンが特設サイトを開設し、広く組織や個人に参加を呼び掛けている。例として電子カルテや教育用教材に関連したサービスなどを挙げているが、ほかにも独自性、新規性のある提案を歓迎するとしている。すぐれた提案をした最大5人/組織に、総額100万円の賞金を授与する。募集期間は10月末まで。選考結果は12月末に発表するとのことだ。
コニカミノルタが開発中の手書き入力端末 |