米国 Google は、ついにノートPC「Chromebook」を日本で販売開始した。ただし個人向けではなく、企業や教育機関向けだ。職場の Chromebook を一括管理するためのコンソールも用意している。

Google、ついに日本で Chromebook 発売--学校と企業向け、ソフトバンクテレコムなどが窓口に
Chromebook

Chromebook は表計算シートやワープロ文書の作成、メールのやりとりなどをすべてクラウド上で行い、データも手元に置かないことが前提のノート PC。価格が割安でデザイン性が高いとして、国内でも注目を集めてきたが、これまでは並行輸入品などを入手するしかなかった。

今回ようやく、企業や学校で Chromebook を正式に一括導入できるようになった。Google が6月下旬に米国のイベントで示唆した通りだ。日本市場向けに打ち出しているのは安全性。セキュリティ機能を標準搭載する点、管理コンソールを使って組織内で複数台をまとめて管理し、利用するアプリケーションなどの一括設定も行える点を強調している。

一方で、既存システムから移行する場合、仮想化技術などを使って既存のアプリを継続して使えるともしている。

国内展開する Chromebook のメーカーは、台湾 Acer および ASUSTeK Computer、米国 Dell および Hewlett-Packard、それに東芝などだ。

導入に関する企業からの問い合わせは、ソフトバンクテレコムが窓口となる。教育機関に対する窓口はソフトバンクテレコムとミカサ商事。「Chromebooks for Work」「Chromebooks for Education」といった Web サイトからも情報が入手できる。

Chromebook と管理コンソールの詳細については、7月30日、31日開催のイベント「Google Atmosphere Tokyo 2014」の2 日目のセションで紹介するという。