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紀伊国屋書店の直販サイトなどで販売が始まった |
一般の電子書籍で利用できる文字は、専用リーダやタブレットがテキストデータとして扱える範囲にとどまり、旧字体の漢字や固有名詞などに出てくる特殊な漢字や国字(漢字にならって作った各国固有の文字)、変体仮名、甲骨文字などの外字を正確に表現できないことがあった。
紀伊国屋書店によると、今回は電子書籍の標準データ形式である EPUB3 を採用しつつ、編集から出版、購読まで一環して「外字のバリアフリー化」を実現した。印刷書籍と同等の文字を電子書籍で表現できるようになり、デジタル化できる作品の範囲が大きく広がるとしている。
外字バリアフリーの第1号となる作品は「外字・異体字のバリアフリーを目指して〜漢字研究7年の軌跡」。以前から外字バリアフリー問題に取り組んでいたインデックスフォント研究会が編集、文字文化協會が発行している。価格は1,500円。