米国 Microsoft は5月20日、ニューヨークで Surface のプレス向けイベントを開催する。Microsoft は発表内容を明かしてはいないが、同社はイベントの招待状で「小さな集まり(small gathering)」に出席するよう呼び掛けている。

Microsoft、「Surface Mini」を5月20日に発表か?
招待状の行間を読めば、Microsoft が Surface Mini を発表するのではないかと推測することができる。

2012年の初代 Surface 発表以降、Microsoft が小型タブレットを発売するのではないかとするうわさは常にあった。そのうわさの根拠になっていたのは、小型タブレットの売上が世界的に好調であること。Gartner の調査によれば、2013年のタブレット売上は前年比で68%増加し、1億9,540万台に達していた。この好調さを牽引したのが、低価格の小型タブレットだった。

昨年9月、Microsoft は同社の Surface 2 と Surface Pro 2 製品ラインを一新した。だがこのときには、Microsoft が Amazon の Kindle Fire や Apple の iPad mini などと競合しうる小型タブレットを発表することはなかった。今回、Surface Mini が発表されれば、Microsoft は同社のタブレット製品ラインにあった穴を、ついにふさぐことになるだろう。

Microsoft の事情に詳しい Paul Thurrott 氏によれば、Surface Mini のデザインは、既存の Sufrace を踏襲したものになるという。搭載される OS は、Windows 8.1 の ARM 版である Windows RT 8.1 になると Thurrott 氏は予測している。

オリジナル Surface の売りは、付属のキーボードカバーにより、ノート PC 同様にキーボード入力が可能であることだった。だが Surface Mini では、ペン入力が売りになるという。Surface Mini には、Wacom 風のスタイラスペンが付属し、高速で正確なペン入力が可能になるというのだ。Microsoft は、同社によるメモアプリ「OneNote」と合わせ、どんな場所でも素早く簡単にメモが取れるデバイスとして Surface Mini を売り出すのではないか。一部業界関係者の間では、そのような見方がでている。

だがこれは、あくまでうわさでしかない。IT 業界は、Microsoft がどのような小型タブレット戦略を公開するのか、あと2週間待つ必要がある。eWeek では、Microsoft に対し、イベントの内容について問い合わせたが、本稿執筆時点までに回答を得ることはできなかった。