撮影自体を楽しむ全手動のピンホールカメラ ― インスタントフィルムを使用するJollylook「Pinhole」

ウクライナのJollylookが、「Pinhole」の販売に向けたクラウドファンディングプロジェクトをKickstarterで実施しています。インスタントフィルムを使用する全手動のピンホールカメラです。

撮影自体を楽しむ全手動のピンホールカメラ ― インスタントフィルムを使用するJollylook「Pinhole」
Jollylook「Pinhole」がKickstarterに登場

Jollylookが「Pinhole」を開発した理由は、写真そのものをより多くの人に楽しんで欲しいから。スマートフォンのカメラはきれいに撮れるし便利ですが、撮影された画像の多くは、“友だちにいま自分のいるレストランの雰囲気やメニューを伝える”ような目的で使用され、その後は二度と見られないことも。


「Pinhole」で撮影した写真はスマートフォンカメラほどきれいではないし、撮影も簡単ではありません。でも、撮影するその工程自体を楽しめます。

撮影自体を楽しむ全手動のピンホールカメラ ― インスタントフィルムを使用するJollylook「Pinhole」

撮影するには本体の蛇腹を前後させて被写体へとズームイン/アウトし、数秒から数分間シャッターを開いてインスタントフィルムを感光させます。シャッターの開閉は手動で、露出秒数を間違えると撮影は失敗します。

撮影自体を楽しむ全手動のピンホールカメラ ― インスタントフィルムを使用するJollylook「Pinhole」
ズームもシャッター開閉もすべて手動!

背面にはメカニカルな動きの露出計算機を搭載。その日の天気などの条件によって、シャッターを開く時間を利用者に教えてくれます。ちなみに、露出時間は明るい昼間なら0.5秒程度なのだとか。

撮影自体を楽しむ全手動のピンホールカメラ ― インスタントフィルムを使用するJollylook「Pinhole」
暗い場所だと露出時間が8秒や12秒ということも

フィルムにはFUJIFILMのinstax miniを使用。一般的なインスタントカメラではフィルムの排出はモーターで自動的に行われますが、「Pinhole」ではクランクを手動で回して行います。

撮影自体を楽しむ全手動のピンホールカメラ ― インスタントフィルムを使用するJollylook「Pinhole」
FUJIFILMのinstax miniを使用
日本でも入手しやすいフィルムです

撮影自体を楽しむ全手動のピンホールカメラ ― インスタントフィルムを使用するJollylook「Pinhole」
撮影後は手でクランクを回してフィルムを排出します

このように「Pinhole」での撮影は自動でできる部分がほぼありません。スマートフォンカメラのように簡単に撮影することはできませんが、「今日の天気なら、露出は2秒だな」など、自分の撮影技術・知識が向上していくのを楽しめます。

電気を使わないのでバッテリー残量を気にしたり、充電を気にしたりする必要はなく、人によってはこれを気持ちよいと感じるかも。また子どもにプレゼントすれば、楽しみながら学べるエデュテインメントデバイスとなるかもしれません。

「Pinhole」はキット形式で販売されるので、購入者が自分で組み立てる必要があります。組み立て後のサイズは150x100x215mmで重さは500g。廃棄後には分解して自然に還る素材が採用されています。

撮影自体を楽しむ全手動のピンホールカメラ ― インスタントフィルムを使用するJollylook「Pinhole」
組み立てに糊などは不要
組み立て時間は1.5-3時間程度なのだとか

「Pinhole」の入手方法や入手に必要な金額などについて詳細はKickstarterサイト内のプロジェクトページ「Jollylook Pinhole - The Instant Film Camera DIY Kit!」で確認してください。

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