
「MoonLander」は、トヨタ「タコマ」や日産「フロンティア」といったピックアップトラックをキャンピングカーにするシェル。米国デンバーに本拠をおくRadicaが開発しました。

ピックアップトラックの荷台に装着して使用する製品。手軽さと軽さに拘ってデザインされていて、キャンプをしないときには荷台を保護するキャノピーとして機能します。高さがあるため多くの荷物を載せられる上に、荷物が盗難されるリスクを低減できます。

キャンピングカーとして使用する際にはベッドを装着。マットレスを敷くことで快適に就寝できます。

競合製品と比較したときの「MoonLander」の特徴は就寝方向。このタイプのキャンピングカーではクルマの進行方向に頭を向けて横になると、荷台長が短いために足を曲げなければならないこともしばしば。
「MoonLander」では横方向に寝るシステムを採用。荷台の左右にシェルがはみ出す形状になっていて、これにより足を伸ばして就寝できます。なおはみ出すサイズについては、バックミラーでの後方視界を遮らない範囲に抑えられているのだとか。

ベッド下領域はクーラーボックスやキッチンユニットなどのキャンプギアを収納できます。また、ピックアップトラックを仕事で使う人の場合には、仕事道具などをそのまま入れておくことも。

シェルの素材にはフレームにもスキンにもアルミを採用し、重さ約93kgという軽さを実現。アルミフレームは高い強度も提供し、ルーフには最大226kgまでの荷物を積載可能としています。ここにはルーフトップテントを設置できるほか、人が上に立って敵の来襲を見張ることも。

Radicaは多くのオプション装備も用意しています。これには換気扇、プロパンタンクマウント、ソーラーパネルパッケージなどが含まれます。

敵の来襲を見張る例(画像左)
価格はピックアップトラックのサイズによって異なります。Radicaは現時点では地方や海外への発送システムを構築していないので、購入希望者は愛車でデンバーにあるRadicaを訪れ、取り付け後には自分で自宅まで持ち帰る必要があります。
現在は注文が殺到しており、発注から納品までは約半年待ちになっている、とのことです。