AI技術を開発するNala Roboticsは、ロボットシェフとキッチンで構成される「Pizzaiola」を発表しました。366x366cmのスペースがあれば無人で運営できます。

ロボットがピザを焼く 無人レストラン「Pizzaiola」 ロボットだから1時間に50枚のピザを焼く&狭いキッチンでも運営できる
Nala Roboticsがロボットシェフ(画像中央)とキッチン(画像左)で構成される
「Pizzaiola」を発表

「Pizzaiola」に装備されたロボットシェフは1時間に最大50枚のピザを焼けます。ロボットなので疲れることなく常に正確にレシピを再現。顧客に対して24時間365日、同じ品質のピザを提供します。


ロボットがピザを焼く 無人レストラン「Pizzaiola」 ロボットだから1時間に50枚のピザを焼く&狭いキッチンでも運営できる
毎回、同じ品質のピザを焼き上げます

今回発表された「Pizzaiola」のキッチンは5種類の生地、4種類のソース、35種類のトッピングを備えています。ロボットシェフは顧客からのオーダーに合わせ、これらから適切な材料をセレクトして調理。さらにスライスして顧客に提供します。

ロボットがピザを焼く 無人レストラン「Pizzaiola」 ロボットだから1時間に50枚のピザを焼く&狭いキッチンでも運営できる
5種の生地からオーダーにあったものを取り出してプレスし
ソースを塗ります

ロボットがピザを焼く 無人レストラン「Pizzaiola」 ロボットだから1時間に50枚のピザを焼く&狭いキッチンでも運営できる
焼きあがったらスライスして顧客に提供

ロボットシェフにレシピを教えれば、さらに様々な種類のピザにも対応可能に。またピザだけでなく、ポテトやハンバーガー、チキンウィング、パスタなども調理可能なのだとか。

ロボットがピザを焼く 無人レストラン「Pizzaiola」 ロボットだから1時間に50枚のピザを焼く&狭いキッチンでも運営できる
フライドポテトも調理できます

Nala Roboticsの共同創業者兼CEOであるAjay Sunkara氏は「Pizzaiola」の開発理由について次のように説明しています。

「外食産業は人手不足が続いています。一方で消費者はユニークな外食体験を求めてもいます。Pizzaiolaを採用すれば単位面積あたりの収益を増やせるだけでなく、人手不足も解消できます。私たちの調査によれば、Pizzaiolaは2人のフルタイム従業員と同じ生産性を提供でき、24時間365日働けます」

ピザ屋をオープンするには、これまでであれば従業員を採用して調理をトレーニングする必要がありました。でも「Pizzaiola」があれば、店舗さえおさえてしまえばすぐにピザ屋を開店できるようになるかもしれません。

Nala Roboticsはこれまですでにフライドチキン、タイ料理、南インド料理を調理するロボットシェフを開発し、そのデモンストレーションに成功しています。

ロボットがピザを焼く 無人レストラン「Pizzaiola」 ロボットだから1時間に50枚のピザを焼く&狭いキッチンでも運営できる
タイ料理を調理するロボット