自転車は持続可能社会を実現するための切り札と考えられています。でも自転車の製造現場では、持続可能な方法が取られているとは言えません。そこでStudio MOMは自転車業界に対して循環型ビジネスへの移行を促すコンサルティングを実施すると同時に、自社でも水素自転車「LAVO bike」を開発するなどしてきました。
今回発表された「MyHelmet」は、Studio MOMによるさらに一歩踏み込んだ取り組み。自転車アクセサリーも持続可能な方法で製造することを目的としています。
自転車用ヘルメットは主にプラスチックとEPSフォームで製造されていて、安全上の理由から3年程度で交換されています。でもStudio MOMによれば自転車用ヘルメットのリサイクルは困難なのだとか。
「MyHelmet」では菌糸体由来の素材を開発。プラスチック部分はもちろん、ショックを吸収するEPSフォーム部分と同様の特性を持つ素材も菌糸体由来で製造されています。また、ストラップでは麻が採用されました。
Studio MOMは「MyHelmet」の開発について、「MyHelmetにより、自転車産業はプラスチックゴミとEPSゴミの廃棄を止める有効な手段を得た」と述べています。