「Noodle Nipper」は、パスタをちょうど良い長さにカットしてくれる食事補助デバイス。「身の回りの存在してもいない問題を解決する」をテーマに次々と発明品を公開するUnnecessary Inventionsによる新作です。

パスタをちょうど良い長さに切る「Noodle Nipper」 麺をずるずるとすすらなくてすむ
パスタをちょうど良い長さにカットしてくれる「Noodle Nipper」

米国のテーブルマナーでは、パスタはフォークだけでくるくると巻いて口に運びます。でもこれが米国の人にとっては意外とやっかい。うまく巻き取り切れずにパスタをずるずるとすすらざるをえないこともあり、すすってしまうと周囲からは冷たい視線を浴びせられます。このため「明日の会食はイタリアン」と聞くと、前日から緊張してしまう米国人も。


「Noodle Nipper」は、パスタを前に緊張に震える米国人を救うデバイス。スイッチを入れるとハサミがモーターパワーで開閉し、そこにパスタを近付けるだけでパスタをカットしてくれます。あとは一口大にカットされたパスタを口に運ぶだけ。周囲からの冷たい視線を気にすることなく、思う存分パスタを堪能できます。

パスタをちょうど良い長さに切る「Noodle Nipper」 麺をずるずるとすすらなくてすむ
スイッチを入れるとハサミが開閉し

パスタをちょうど良い長さに切る「Noodle Nipper」 麺をずるずるとすすらなくてすむ
パスタをカットできます

コロナ禍以前、米国では西海岸・東海岸を中心に日本のラーメンブームが起きていて、店内では多くの米国人がお箸を上手に使ってラーメンを食べていました。そんな人たちに「フォークでパスタを食べるのは得意?」と聞くと苦笑いしながら「あまり得意ではないかな?」と答えるケースも。どうも、ナイフ&フォークは麺類を食べるのには向いていないユーテンシルのようです。Unnecessary InventionsのMatt Benedettoさんが「Noodle Nipper」を制作したのは、“フォークでパスタを食べなければならない”という理不尽さに対するいらだちが、その背景にあったのかもしれません。

「Noodle Nipper」は市販されていませんが、3Dプリンターを駆使すれば比較的簡単に作れます。ハサミは100均で販売されているもので十分なので、フォークでパスタをうまく食べられないかたは作ってみてはいかがでしょうか?