LEXUSが水素エンジンを搭載したオフロード車のコンセプト「Lexus ROV(Recreational Off-highway Vehicle)」を発表 ― 発電するのではなく水素を燃焼させて走る

欧州LEXUSは水素エンジンを搭載したオフロード車「ROV(Recreational Off-highway Vehicle)コンセプト」を発表しました。環境に負荷を与えない動力源と高いオフロード性能、そしてLEXUSならではの上質なデザインを特徴としています。

LEXUSが水素エンジンを搭載したオフロード車のコンセプト「Lexus ROV」を発表 ― 発電するのではなく水素を燃焼させて走る

水素エンジン

CO2排出量削減と運転の愉しさを両立させるために、動力源として1.0Lの水素エンジンを搭載しました。燃料電池車(FCV)のように水素で発電して電気で走るのではなく、ガソリンエンジンのように水素を燃焼させた際に発生するエネルギーで走行します。また水素エンジンは、エンジンオイルが燃焼する際に発生するCO2を除き、ほぼゼロエミッションでの走行を実現します。


水素エンジンはガソリンエンジンよりも応答性が高く低速トルクにも優れているので、オフロードを走行するROVに適しているとLEXUSは説明しています。

LEXUSが水素エンジンを搭載したオフロード車のコンセプト「Lexus ROV」を発表 ― 発電するのではなく水素を燃焼させて走る

エクステリア

エクステリアはあらゆる自然環境に溶け込むものを目指してデザインされました。十分なトラベル量を持ったサスペンションや乗員を保護するケージ、逞しいフェンダー、岩場も走れるゴツゴツしたトレッドを持つタイヤといった装備は、「ROVコンセプト」がオフロード車であることを主張すると同時に、高い悪路走破性も実現しています。

LEXUSが水素エンジンを搭載したオフロード車のコンセプト「Lexus ROV」を発表 ― 発電するのではなく水素を燃焼させて走る

フロントフェイスでは、LEXUSの他のモデル同様、「L」をモチーフとしたヘッドライトが装備されました。

LEXUSが水素エンジンを搭載したオフロード車のコンセプト「Lexus ROV」を発表 ― 発電するのではなく水素を燃焼させて走る

サイズは長さ3,120x幅1,725x高さ1,800mm。乗車定員は2名となっています。

コックピット

コックピットにはLEXUSの「Tazuna」コンセプトを導入。このコンセプトは手綱一本で意思疎通を図る人と馬の関係性に着想を得たもので、運転に必要な情報を瞬時に読み取れるメーターなどにより、ドライバーがクルマの操作に集中できるようにしています。

LEXUSが水素エンジンを搭載したオフロード車のコンセプト「Lexus ROV」を発表 ― 発電するのではなく水素を燃焼させて走る

インテリア

インテリアでは革巻ステアリングホイールや削り出しシフトノブなどが採用され、これまでROVでは見られなかった豪華な仕上がりとされました。シートには耐久性の高い合成皮革が採用されています。

LEXUSが水素エンジンを搭載したオフロード車のコンセプト「Lexus ROV」を発表 ― 発電するのではなく水素を燃焼させて走る

LEXUSが水素エンジンを搭載したオフロード車のコンセプト「Lexus ROV」を発表 ― 発電するのではなく水素を燃焼させて走る

欧州LEXUSのスピロス・フォティノス氏は「ROVコンセプト」について次のようにコメントしています。

「LEXUSのROVは、 高級志向の消費者の間で高まりつつあるアウトドア志向や冒険心に対するLEXUSからの回答です。“ライフスタイルに密着した製品を開発したい”という我々の願望と、研究を続けている“カーボンニュートラルに貢献する新技術”が融合することで生まれました。ROVコンセプトは水素エンジンのおかげで運転していて楽しく、排出ガスほぼゼロも達成しています」