キャンピングカー Loki Basecamp「イカロス」

ピックアップトラックをキャンピングカーにするシェルを販売するカナダLoki Basecampが、「イカロス」シリーズを発表しました。アウトドアに長期間滞在したい人向けの製品です。

キャンピングカー Loki Basecamp「イカロス」
アウトドアに長期間滞在する際のベース
Loki Basecampの「イカロス」

Loki Basecampは、ピックアップトラックの荷台にスライドインして使用する「FALCON(ファルコン)」シリーズで知られる企業。「ファルコン」シリーズは高い室内高と、利用者の使用目的に合わせてカスタマイズできるフレキシビリティを特徴としています。


キャンピングカー Loki Basecamp「イカロス」
参考画像:高さがあり、カスタマイズが可能な室内で知られる「ファルコン」

一方で、設置すると全高がかなり高くなり、利用シーンによってはこれがネックになる場合も。例えば都市部の駐車場には入れられないケースがありそうです。また価格は9万5,000ドル(約1,086万円)とかなり高価で手を出せない人も。

キャンピングカー Loki Basecamp「イカロス」
参考画像2:重心は高そうですね

「イカロス」シリーズは「ファルコン」と比べて、サイズを小さくして価格も下げた製品。アウトドアに長期間滞在できるというメリットは維持しつつ、「ファルコン」利用者とはちょっと違う層をターゲットとしたキャンパーシェルです。

キャンピングカー Loki Basecamp「イカロス」
「ファルコン」に比べて全高を下げた「イカロス」
都市部の駐車場にも入れやすそう

キャンピングカー Loki Basecamp「イカロス」
キャビンへの張り出しが減った分
サンルーフからは太陽の光が入るように

車内には高密度の断熱材と高効率のエアコンが装備されており、車外が暑いとき/寒いときでも快適な気温を維持できます。日中、アウトドアでのアクティビティやエクストリームスポーツで疲れていたとしても、夜間は「イカロス」の室内でゆったりと過ごして翌日に備えることができます。

キャンピングカー Loki Basecamp「イカロス」
「ファルコン」よりは狭くなったとはいえ
冒険の基地としての機能は完備した室内

「ファルコン」同様、高いカスタマイズ性を有しており、車内はMTBの整備場所にしたり、アウトドアで撮影した動画の編集場所にしたりと、利用シーンに合わせて自由に構築できます。

アウトドアアクティビティで体が汚れたり濡れたりしている場合には、室内でシャワーを浴びられます。このスペースは、シャワーを取り外すことでテーブル&ソファエリアとなります。

蛇口付きのステンレス製シンクやIHクッキングヒーターを備えたキッチンを装備。室内で調理をして、室内で食事を取れます。

キャンピングカー Loki Basecamp「イカロス」
こちらはキッチンではなく、テーブルで調理をしている例

「ファルコン」に比べてピックアップトラックのキャビン上への張り出しが控えめになったために、「イカロス」ではキャビン上に広いベッドルームを設置できませんでした。かわりに組み立て式ベッドを用意。日中は室内をキッチン、ダイニングなどとして利用し、夜になったらフルサイズ(137x190cmサイズ)のベッドで就寝できます。

ルーフにはソーラーパネルが設置されていて、利用者が日中出かけている間に車内のバッテリーを充電。夜間にはこのバッテリーからIHヒーターや照明に電力を供給します。

キャンピングカー Loki Basecamp「イカロス」
ルーフにはソーラーパネルを装備

価格は6万9,000ドル(約790万円)からと、「ファルコン」よりはお手頃になっています。

キャンピングカー Loki Basecamp「イカロス」
犬と一緒に旅に出られます