
FIAT 500を所蔵・展示するチンクエチェント博物館(愛知県名古屋市)が、同館のプロデュースする電気自動車「FIAT 500ev」のプロダクトモデル第1号車を完成させました。

「FIAT 500ev」プロダクトモデル第1号車完成
チンクエチェント博物館では昨年すでにEV化した「FIAT 500ev」を公開しています。これは眠っていた車両を救い出してイタリアのカロッツェリアでレストアしたものでした。

このレストアにより、「FIAT 500」の美しいデザインが蘇っただけでなく、電動化されたことで運転しやすく、メンテも容易に。クラシックカー初心者であっても十分に楽しめるクルマに仕上がっていました。

唯一弱点とされたのが航続距離。2020年モデルではONE BATTERYモデルとTWO BATTERYモデルが用意されていたのですが、ONE BATTERYモデルの航続距離はわずか約40kmでした。TWO BATTERYモデルでも航続距離は約80kmとされていました。
今回公開されたモデルは、2020年モデルよりもスペックアップされており、航続距離は約100kmに伸びています。

また、車両のレストア精度も大幅に向上。さらに足まわり、ブレーキなどのパーツは可能な限り新品を使用したとのことで、完成度の高い車両となっています。

今風ですね
オプションで「キーレスエントリー」「デジタルオーディオシステム」などの快適装備も取り付け可能。現代のクルマに慣れた人にもより、取っ付きやすいモデルとなりました。

クルマ自体はオートクチュールで仕上げるため、ボディカラーやインテリアの素材などを指定できます。また、ボディのカスタム(ロングサンルーフ化、クローズドルーフ化)などにも対応できるのだとか。
価格は660万円から。詳細についてはチンクエチェント博物館の公式Webサイトで確認してください。