後ろに開いて居住空間を拡大 トヨタ「タコマ」などをキャンピングカーにするSKINNY GUY CAMPERS

トヨタ「タコマ」や「タンドラ」、日産「タイタン」などのピックアップトラックをキャンピングカーとして利用可能にするポップアップテントが、米国インディアナ州のスタートアップSKINNY GUY CAMPERSから発表されました。

後ろに開いて居住空間を拡大 トヨタ「タコマ」などをキャンピングカーにするSKINNY GUY CAMPERS
ピックアップトラックをキャンピングカーにするテントを
SKINNY GUY CAMPERSが発表

ピックアップトラックの荷台部分に乗せて使用するタイプの、北米を中心に人気が高まっている製品。ピックアップトラックの荷台は広くはないので、同様の製品を開発するメーカーは様々な知恵を絞っており、ほとんどのメーカーはキャビン側にまで居住空間を拡大してそこをベッドルームにするという手法を採用しています。


TruckHouseによる「BCT」
参考画像:TruckHouseによる「BCT」
キャビン上部をベッドルームにして居住空間を広げています

でもSKINNY GUY CAMPERSではキャビン上はそのままに、リア側を延長するという方式を採用しました。移動時にはテントのフタとして機能する部分を後方に開き、そのフタの上をベッドルームとして使用することで居住空間を拡大しています。

後ろに開いて居住空間を拡大 トヨタ「タコマ」などをキャンピングカーにするSKINNY GUY CAMPERS
このベッドの下は何もない空間です

この方式の最大のメリットは移動時のサイズをコンパクトにできること。ピックアップトラックのキャビン上に就寝空間を設置した場合は車高がアップしてしまい、ガード下を通れなくなったり、都心部の駐車場に入らなかったりといったことが発生します。場合によっては自宅のガレージに入らないということも。また、キャビン上に就寝空間を設置した場合、走行時の空気抵抗や風切り音に悩まされがちに。

でも、SKINNY GUY CAMPERSでならこれらの問題は発生しません。また走破性にも影響しないので、ピックアップトラックで行けるところならどこでも、そこをキャンプ地にできます。

後ろに開いて居住空間を拡大 トヨタ「タコマ」などをキャンピングカーにするSKINNY GUY CAMPERS
ここをキャンプ地とする!

室内は広々ゆったりしているのが特徴。室内高が高く、調理がしやすいデザインとされています。

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立って調理できます

室内に設置する設備はオプション方式で、購入者がライフスタイルに合わせて必要なものを購入するスタイル。オプションとしてはガスコンロ付きのキッチン、冷蔵庫、シャワー、トイレ、ソーラーパネルなどが用意されます。

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「一口コンロじゃ物足りない」人はオプションで室外キッチンを装備することも

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トイレやシャワーがあるのはうれしい!

興味深い機能としては雨水をキャッチしてキャンピングカー内で利用する水として利用する「Rainwater Catchment System (RCS)」があげられます。このシステムでは雨が降った場合にはベッド上部に降る雨水を収集して浄水し、シャワーなどに利用します。

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将来的にはUV殺菌もして飲料水として利用可能にするプランもあるそうです

価格は装着するピックアップトラックの種類や選択するオプションによって異なりますが、1万5,625ドルからとなっています。すでに予約を受け付けており、発売は2022年に予定されています。

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キャンピングカーでは到達できない場所も
4輪駆動のピックアップトラックなら行ける