
LEXUSは、新型「ES」を8月26日に販売開始した。新型ではヘッドランプやフロントグリルの意匠変更や新開発のインテリアカラーの採用などにより、より洗練されたデザインを実現した。また、静粛性と乗り心地を向上させることで上質な快適性を磨き上げ、さらにドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求している。

エクステリア
フロントグリルは「ES」らしさを継承しつつ、メッシュパターンの新意匠を採用した。縦基調のL字ユニットの集合体で構成しており、グリルの押出しを強調して質感の向上を狙っている。
ヘッドランプの意匠を変更。単眼ランプは新小型ユニットを採用した。3眼ランプはブレードスキャンアダプティブハイビームシステム(AHS)を採用し、新薄型ランプユニットによって鋭い表情を表現している。
標準仕様の「ES300h」に装備される17インチホイールは、スポーク端部を太くして切削光輝加工の質感を強調し、V字に重ね合わせることでスポーティな印象を付与した。

メーカーオプションとして設定される18インチホイールは、切削光輝加工とダークグレーメタリック塗装のコントラストが映える多軸スポークを採用し、高級感を演出している。

エクステリアカラーには「ソニックイリジウム」と「ソニッククロム」を新採用した。


インテリア
マルチメディアシステムをタッチディスプレイ化。ディスプレイをドライバーに約100mm近づけ角度を約5度傾けることで、ドライバーの手が画面隅まで届く設定とした。
インテリアカラーでは「ヘーゼル」を新規に採用。また、ブラウン系でグレイッシュなトーンの「モーヴ」を新規開発した。


“F SPORT”
“F SPORT”専用チューニングを施したサスペンションを搭載し、よりスポーティな走行性能を追求した。新型のアクチュエーターを用いた最新鋭のリニアソレノイド式AVSを採用し、上質な乗り心地と操舵応答性や安定性を両立している。
エクステリアカラーは専用色の「ヒートブルーコントラストレイヤリング」
“F SPORT”専用となる19インチアルミホイールでは、フロントグリルのブラックとマッチする艶のあるブラックホイールを採用した。

日本限定仕様としてLEXUSロゴ入りのオレンジ塗装ブレーキキャリパーを設定。足回りをよりスポーティに演出する。

インテリアカラーにはホワイトを新採用した。シートクッションにブラックを加え、シートバックとともに新たな配色パターンを採用してスポーティな印象を付与した。

静粛性・乗り心地の向上 走行性能の進化
静粛性と乗り心地を向上させ、快適性をブラッシュアップさせた。また、あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスに繋がる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求した。
リヤサスペンションメンバーブレースを1枚板から2枚の板を合わせた構造に変更することで剛性を向上。特にねじりや曲げに対する剛性を高め、乗り心地を向上させた。高速のレーンチェンジといったシーンでもよりリニアで、ドライバーの意のままのドライビングフィールを実現している。
電子制御ブレーキシステムの制御定数を変更し、ブレーキのコントロール性を向上した。また、ペダルパッド形状の変更により、足裏との接触範囲を拡大している。さらにブレーキペダルのリンク構成内のブッシュ取り付け方法を見直し、ペダルの横方向の剛性感を向上させた。
“F SPORT”には新型のアクチュエーターを用いたリニアソレノイド式AVSを採用。油圧制御用ソレノイドのオイル流量制御バルブの流路を拡大し、低減衰力にも対応させた。また減衰力の可変幅を拡大することで上質な乗り心地と操舵応答性や安定性を両立している。

ブレードスキャンアダプティブハイビームシステム
ブレードスキャンアダプティブハイビームシステム(AHS)を採用した。LEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射し、ブレードミラーに反射した光がレンズを介して高速移動しながら前方を照らす新機構のAHSとなっている。
ブレードミラーの回転に同期させてLEDの光を点灯/消灯することで配光を細かく制御できる。これにより従来のAHSより細かい遮光が可能となり、対向車や先行車を眩惑することなくハイビームの照射範囲を広げて、歩行者や標識を認識できる。
デジタルアウターミラー・デジタルインナーミラー
デジタルアウターミラー、デジタルインナーミラーともにカメラ性能を向上。明暗が混在する場所の視認性を改善するためノイズ低減処理を施し、ノイズ感の少ないクリアな映像を実現した。
メーカー希望小売価格は“version L”が715万円で“F SPORT”が651万円。ES300hが599万円。