自転車で軽トラなみの荷物を運搬可能に カルガモの親子にインスパイアされた「トレーラーダック」
Photo by DroidDrive

ドイツのスタートアップ企業DroidDriveが「トレーラーダック」を2021年9月1日から開催されるEUROBIKEに出展します。

自転車で軽トラなみの荷物を運搬可能に カルガモの親子にインスパイアされた「トレーラーダック」
DroidDrive「トレーラーダック」EUROBIKEに登場
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ネット通販の荷物が急増したことに対応するためのトレーラー。自転車での宅配は小回りが利くというメリットはありますが、一度に運べる量が少ないのがデメリット。カーゴ内の荷物を配り終えるたびに中継基地まで戻らねばならず、これに無駄な時間を費やしてしまいがちです。


「トレーラーダック」は自転車で運べる荷物を増やすことで、この問題を解決。トレーラー自体が4輪で自立可能なうえ、電動モーターによって自走可能となっています。また、センサーを装備していて、牽引する自転車のスピードやカーブでどちらに曲がるかなどを検知。モーターやブレーキ、タイヤの向きなどをコントロールして自転車を自動的に追従します。

自転車で軽トラなみの荷物を運搬可能に カルガモの親子にインスパイアされた「トレーラーダック」
センサーで自転車を追従
ん?にっこりしてる?
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トレーラーは幅1メートルなので、他の交通を(それほど)妨げずに道路を走行できます。でありながら積載量は300kg。日本の軽トラック積載量は350kgですが、それと同じ程度の量の荷物を運搬できます。

自転車で軽トラなみの荷物を運搬可能に カルガモの親子にインスパイアされた「トレーラーダック」
軽トラなみの積載量
改造すればキャンピングトレーラーになるのでは?
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DroidDriveは現在、「トレーラーダック」の予約を受け付け中。出荷は来年第4四半期に予定されています。

DroidDriveはさらに、ダックトレインシステムも開発中。これは最大で5台のトレーラーが、LiDARテクノロジーによって先行車両を自動追従するというもの。トウバーなしで稼働するので、その様子は親カルガモの後ろを子カルガモがついていくようなイメージとなります。

自転車で軽トラなみの荷物を運搬可能に カルガモの親子にインスパイアされた「トレーラーダック」
親カルガモ1匹に、子カルガモ2匹の例(あくまでも、イメージ)
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さらに、将来的には、先導する自転車なしで自動走行するモデルも開発中とのこと。こちらは実用化されれば、中継基地間での荷物の移動に力を発揮しそうです。

自転車で軽トラなみの荷物を運搬可能に カルガモの親子にインスパイアされた「トレーラーダック」
子ガモオンリーでの走行
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