アストンマーティン「Valkyrie Spider」を発表 アストンマーティン史上最速のオープントップ・モデル

アストンマーティンは8月12日~15日にペブルビーチで開催されるコンコース・デレガンスで「Valkyrie Spider」を発表する。ルーフを取り外した状態での最高速度は330km/h以上(ルーフを装着した場合は350km/h以上)を実現した、アストンマーティン史上最速のオープントップ・モデル。

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パワーユニット

パワーユニットには「Valkyrie」と同じく、1,155PSを発生するハイブリッドV12が搭載される。だが「Valkyrie」とは異なり、「Valkyrie Spider」ではカーボンファイバー構造に改良が加えられ、アクティブ・エアロダイナクス・システムとアクティブ・シャシー・システムのキャリブレーションが全面的に見直された。これらにより、ルーフを取り外した状態で走行しても「Valkyrie」本来のパフォーマンスを発揮可能となっている。


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エアロダイナミクス

「Valkyrie Spider」のパフォーマンスを支えているのは、超軽量構造と強力なダウンフォースを発生するエアロダイナミクス・パッケージ。アッパーボディとサイドパネルは、コックピットフロアの両側を走る巨大なベンチュリ・トンネルを包み込むような輪郭を形成している。

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これらのトンネルは大量のエアをアンダーボディに取り込み、リア・ディフューザーへと送り出す役割を果たす。これにより、「Valkyrie Spider」は空力デバイスをボディ上部に追加することなく、高いレベルのダウンフォースを生み出すことに成功した(240km/hで1,400kg以上:トラック・モード時)。

インテリア

コックピットは、着座位置よりも高い場所に設定されたペダル類が特長。6点式シートベルトで乗員の安全を確保する。

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センター・リアビューカメラ・システムを搭載。インストルメントパネルのすぐ上にカメラ用のディスプレイが設置され、フロントおよびリア・パーキングセンサーとともにドライバーをサポートする。

エクステリア

ルーフは取り外し可能で、素材はセンターパネルがカーボンファイバー製、ルーフウィンドウがポリカーボネート製とされた。センターパネルはルーフ後端のタブとウィンドスクリーン・サラウンドに固定される。

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ルーフを取り外す際はドアを開けてルーフを持ち上げる。この変更に合わせて、ドアは車両前方に向けて跳ね上がるフロントヒンジ・タイプへと変更された。

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アストンマーティンCEOトビアス・ムアース氏

アストンマーティンCEOトビアス・ムアース氏は、「Valkyrie Spider」について次のように述べている。

「『Valkyrie』は、極めて高度なイノベーションとテクノロジーを組み合わせたモデルですが、何よりもエモーショナルなドライブ体験を追及することに焦点を当てています。『Valkyrie Spider』は、その情熱と感性をさらなる高みへと引き上げ、真にセンセーショナルな走りを実現しています。このモデルには、レブリミットが11,000rpm以上に達する6.5リッターV12ユニットが搭載されています。ルーフを取り外した状態で、このエンジンが奏でるサウンドを聴ける日を、今から楽しみにしています」

Valkyrie Spiderは全世界で85台が限定生産される。予約の受け付けはまもなく開始され、最初の納車は2022年下半期に予定されている。