
欧州フォードが「Mach-Eau」を発表しました。電気自動車「マスタング マッハ-E GT」のパフォーマンスを認めつつも、ガソリンの匂いが忘れられない人たちに向けて開発された、ガソリンの香りがする香水です。

「Mach-Eau」を開発
フォードの実施した調査では、電気自動車に乗り換えた人のうち5人に1人が“ガソリンの匂いロス”を感じていると回答したそう。そこまで重症(?)ではなくても調査対象者のうち70%近くは、程度の差こそあれガソリンの匂いが恋しいと回答したそうです。
今回発表された香水は、“ガソリンの匂いロス”を感じている人向けのもの。ガソリンの匂いに加えて焦げ臭さなど、伝統的なマスタングを想起させる香りに仕上げられています。

調査では24%の人が、クルマは電動化されることでガソリン車のパフォーマンスを失うと予測していたそう。でも実際には、フォード「マスタング マッハ-E」は最高出力487PS、最大トルク860Nmを発生する100%電動ドライブトレインにより、0-100km/h加速では3.7秒を達成。ガソリン自動車にまったく引けを取らないパフォーマンスを実現しています。このパフォーマンスに「Mach-Eau」によるガソリンの匂いを加えれば、誰もが認めるパーフェクトな自動車に仕上がる、というわけです。


これで理想のクルマに!?
バイクライダーには、「バイクが発するエキゾーストノートが好き」という人も。この願いに応えるために、バイクメーカーの中にはエキゾーストノートを電子的に発生するオーディオシステムを搭載した電動バイクを販売しているところもあります。エキゾーストノートを欲する人は、ガソリンバイクが姿を消していくとともに、徐々にいなくなっていくのでしょう。でも、現在のような過渡期にはそのようなオーディオシステムが必要とされるのかも。そして過渡期にあるクルマの世界でも、「Mach-Eau」のようなガソリンの匂いのする香水も必要とされているのかもしれません。