トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ - 長年の技術の積み重ねと最新技術を融合

トヨタはステーションワゴン型の「ランドクルーザー」をフルモデルチェンジし、世界初披露した。2021年夏以降世界各地で発売予定としている。

トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ - 長年の技術の積み重ねと最新技術を融合
トヨタ 新型「ランドクルーザー」世界初披露

新型の狙いは、「信頼性・耐久性・悪路走破性は進化させつつ継承」「世界中のどんな道でも運転しやすく疲れにくい走りを実現」の2点。これらを念頭に、フレーム構造は踏襲しながらもTNGAに基づく新GA-Fプラットフォームを採用し、軽量化・低重心化を図った。また、長年の技術の積み重ねと最新技術を融合することで、素性の刷新を図っている。


トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ - 長年の技術の積み重ねと最新技術を融合
長年の技術の積み重ねと最新技術の融合を目指してフルモデルチェンジ

■ 新GA-Fプラットフォーム採用
フレーム自体を新設計して軽量・高剛性化を実現。車両全体では200kgの軽量化に成功している。さらに、実路走行での作りこみを通じて、オンロード、オフロードの双方で運転しやすく、疲れにくいクルマを目指した。

トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ - 長年の技術の積み重ねと最新技術を融合
新型「ランドクルーザー」シャシー

また、悪路走破性をさらに向上させるため、E-KDSSの採用による接地性向上が施されている。

トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ - 長年の技術の積み重ねと最新技術を融合
E-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)採用による接地性向上

さらに、ドライバー視点で障害物を直感的に可視化できるマルチテレインモニター、走行路面を判定して自動でモード選択するマルチテレインセレクトを採用した。

トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ - 長年の技術の積み重ねと最新技術を融合
マルチテレインモニター

トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ - 長年の技術の積み重ねと最新技術を融合
マルチテレインセレクト

■ 新パワートレーン
新開発のV6ツインターボエンジン(3.5Lガソリン、3.3Lディーゼル)を採用し、従来型V8エンジンをも超えるクラストップレベルの動力性能とドライバビリティの実現を図っている。

環境性能については、新開発のDirect Shift-10ATの採用とボディの軽量化により、車両使用時の年間CO2排出量をグローバルの全台数分で約10%低減できる見込み(従来型との比較、トヨタ試算)としている。

エンジン・トランスミッション諸元は次の通り。

トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ - 長年の技術の積み重ねと最新技術を融合
※海外仕様代表グレード、最高出力、最大トルクはトヨタ社内測定値

■ エクステリア&インテリア
エクステリアでは、オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置やバンパー造形など機能美を追求した。

トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ -

インテリアでは、悪路状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルを採用。直感操作ができるスイッチ類を機能ごとにレイアウトし、形状や色など操作性を考慮したデザインとすることで快適性を追求している。

トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ - 長年の技術の積み重ねと最新技術を融合
水平基調のインストルメントパネル採用

トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ - 長年の技術の積み重ねと最新技術を融合

パッケージについては悪路走破性を重視し、全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズと、ディパーチャーアングル・アプローチアングルは従来型を踏襲した(一部グレードを除く)。

トヨタ「ランドクルーザー」フルモルチェンジ - 長年の技術の積み重ねと最新技術を融合
ディパーチャーアングル・アプローチアングルは従来型を踏襲