カナダDaymakは、同社によるLEV(Light Electric Vehicle)「Spiritus」に、仮想通貨インフラ「Nebura」システムを搭載すると発表しました。実現すれば、駐車中に仮想通貨のマイニングが可能となります。

仮想通貨をマイニングするクルマDaymak「Spiritus」

クルマに乗っていると、高速道路の通行料や駐車場料金、そしてドライブスルーでのファストフードの注文など、お金を払うシーンに数多く出くわします。そしてこれらの支払いには、将来的には仮想通貨を利用可能になるかもしれません。


「Spiritus」はそのような状況を想定してデザインされたLEV。通常であれば駐車場料金を支払いお金が出ていくだけの駐車中に仮想通貨のマイニングを行い、稼いだ仮想通貨で様々な料金を支払う。そんな未来の実現を、Daymakは目指しています。

「Nebura」システムは「Nebula Miner」と「Nebula Wallet」で構成されています。このうち、「Nebula Miner」は仮想通貨のマイニングデバイス。「Spiritus」がDaymakによるワイヤレス充電パット上にあるとき、または駐車中でソーラー充電システムが稼働しているとき、そして充電器に接続されているときに、仮想通貨のマイニングを実行します。

仮想通貨をマイニングするクルマDaymak「Spiritus」

「Nebula Wallet」は仮想通貨のウォレット。「Nebura」システムのインターフェイスとして機能し、前述の高速道路の通行料や駐車場料金、そしてドライブスルーでのファストフードの注文などで、仮想通貨の決済を実施します。

仮想通貨をマイニングするクルマDaymak「Spiritus」

「Spiritus」は2022年に生産が開始され、2023年には出荷される予定。Daymakはすでに予約を受け付けており、手付金については暗号通貨での支払いを歓迎するとしています。

「Spiritus」自体の詳細については、以前に掲載した記事「0-100km/h加速1.8秒 世界最速の3輪電気自動車を目指すDaymak「Spiritus」」を参照してください。